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先進的な金沢で「児相修行」 荒川、板橋区職員が1年間

本安幸則 (2018年7月13日付 東京新聞朝刊)
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金沢市こども総合相談センターでの研修に励む越沼杏子さん(左)と柾木研吾さん=金沢市で

 児童相談所(児相)の開設準備を進めている荒川区と板橋区の職員それぞれ1人が、金沢市こども総合相談センターに派遣され、4月から1年間の研修を続けている。荒川区職員の柾木(まさき)研吾さん(36)と板橋区職員の越沼杏子(こえぬまきょうこ)さん(27)。「金沢での経験を持ち帰り、これから児相を立ち上げるための財産に」との思いで懸命に研修業務に向かっている。

「児相立ち上げのための財産に」4月から研修

 これまで都道府県と政令市などの事業とされていた児相は、児童福祉法の改正で23区でも設置できるようになった。金沢市は中核市として全国で初めて2006年度に児相を開設。荒川区では20年4月、板橋区では21年度中の開設を目指し準備を進めており、2人は金沢のノウハウを学んでいる。

 柾木さんは07年度に荒川区に就職。保育園で保育士としての経験が長く、今回の児相開設に関わることになった。

 金沢では、虐待などの理由で保護が必要になった子どもたちを一時的に保護する「一時保護所」の業務に当たる。「24時間365日子どもを受け入れることは業務として大変だが、助けを求める子どもや家庭がある。関係機関と連携しケアする大切さを痛感した」と話す。

「対応は子ども100人に100通り」

 児童福祉司の越沼さんは板橋区で生活保護の業務に携わっていたが、センターでは相談業務を担当。虐待事案の通告を受け、子どもの安全確認や保護者の面接、家庭訪問などを行う。

 「対応には決まったパターンがなく、100人子どもがいれば100通りある。周囲とのコミュニケーションも大切で、そういった点を覚えていかないと」と話す。業務の1つ1つを書き留めたノートはもう4冊目になった。

 センターの今寺誠所長は「2人が持ち帰った経験が、それぞれの児相の基準になっていく。大変だが頑張ってほしい」とエールを送る。