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3歳まではカフェイン控えて! 脳の発達に影響も…何に入っているかチェックを

(2018年5月29日付 東京新聞朝刊)
 日差しが強まり、汗ばむ季節になった。脱水症状を起こしやすい子どもには、こまめな水分補給が欠かせないが、飲み物を選ぶ際にカフェインにも目を向けているだろうか。取り過ぎると「睡眠を妨げるだけでなく、脳の発育にも影響する」と専門家。飲み物に含まれる量と実際に摂取している量をまずは把握することが大切だ。

緑茶、ほうじ茶、ココア、コーラにも

 カフェインはコーヒー、紅茶だけでなく緑茶やココア、コーラ飲料などにも含まれる。東京都北区の富士見幼稚園で21日にあった催しで、母子の健康支援に取り組む「ラブテリ」(東京)代表理事細川モモさん(35)が「気を付けたい成分は糖分とカフェイン。糖分は肥満につながり、カフェインは夜中に目が覚めることもある」と注意を促した。
 
 参加した母親は「栄養が取れると思い、冬場にココアを飲ませていたが、カフェインを気にしたことはなかった」。別の母親は「お兄ちゃんが外出先で『格好いいから』とコーラを飲むようになった。量に気を付けたい」と話した。

表

 アサヒ飲料(東京)が3月、全国の母親約1000人に行ったアンケートでは、3人に1人がカフェインを含む飲料を子どもに飲ませていた。対象は3~5歳の子を持つ20~40代の母親で、飲ませている種類は緑茶(煎茶)が最多。ほうじ茶、ココア、コーラ、コーヒー牛乳と続いた。
 
 1位の緑茶は、母親の8割に「カフェインが入っている」との認識があった。「摂取の基準がない日本では、深刻に受け止められていない」と、調査を監修した細川さんはみている。緑茶自体のカフェイン量は多くはないが、「玉露入りの商品は数値が上がるので注意が必要」という。
 
 食品安全委員会などの資料によると、欧米各国にはカフェイン摂取の基準があり、カナダは4~6歳の子どもに、1日45ミリグラム未満を推奨している。

「脳の発育を邪魔する可能性がある」

 今回の調査では、飲み物の量も尋ね、回答者の子どもそれぞれのカフェイン摂取量を算出した。45ミリグラム以上と未満のグループに分けて健康状態を比較したところ、「夜中に目が覚めることがある」「だるそうに見える」の2項目で、「当てはまる」と答えた割合が45ミリグラム以上のグループの方が大きかった。
 
 カフェインを研究する元東京福祉大教授の栗原久さん(70)は「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」と指摘する。
 
 「特に知性や理性をつかさどる前頭前野に影響を与える」と栗原さん。3歳までは摂取を控えるべきだという。4~6歳は1日25ミリグラム以下、7~12歳の学童期は50ミリグラム以下にするよう勧めている。
 
 急速に普及したカフェイン入り清涼飲料水「エナジードリンク」は、缶や瓶1本にコーヒー2杯分のカフェインを添加したものも。栗原さんは「受験勉強のため眠気を覚まそうと飲む子がいる。前頭前野の発達は20歳ごろまで続くので、避けてほしい」と訴える。
 
 ココアやコーラ飲料については、世界保健機関(WHO)が「紅茶と同等のカフェインを含む」と指摘している。

子どもにおすすめの飲み物は?

 子どもの水分補給には、どんな飲み物がよいのか。細川さんが勧めるのは、健康によいとされる素材を組み合わせたカフェインゼロのブレンド茶や麦茶。「汗とともに排出されるミネラルを補給できる」という。
 
 細川さんとアサヒ飲料は1日に取る水分とカフェインの量を把握し管理できる「カフェインマネジメントブック」を開発した。同社商品「十六茶」を紹介するサイトの「健康コラム」からダウンロードできる。