東京すくすくは1周年を迎えました 編集長からのメッセージ

 東京すくすくは1歳の誕生日を迎えました。この1年たくさんの方々にサイトを訪れていただき、本当にありがとうございます。

 多くの方に読んでいただいた記事や、いただいたたくさんのコメントを読み返し、すくすくの1年を振り返ってみました。

 体罰をなくしていきたいとの思いで発信した記事には、私たちの予想以上に、「子どもをたたいてしまった」という後悔の声や「だれかに助けてほしい」「ホッとする時間がほしい」という切実な声が届いています。出産後に夫婦の関係性が悪くなってしまう「産後クライシス」や自閉症の子を持つ親の思いを紹介する記事など、家族のありように触れた記事にも、共感が寄せられました。

 親子だから、夫婦だから、家族だからこそ、悩みは深くなったり、自分自身思いもよらないような感情が出てきたりすることがある。私自身も思い当たることがいっぱいあります。記事を読んだ人が、身の回りで次の一歩を踏み出したり、子育ての「今ここ」だけではなく、少し未来を思い描いたりすることができるように、どんな情報を発信したらいいのか。編集チームでは日々、そんなふうに考えながらサイトをつくっています。

 子どもが育つ場として重要な、保育施設や学童保育の環境、学校現場の課題なども力を入れてお伝えしてきました。記者が伝えたかった問題提起を受け止め、今起きていることの背景や、制度のより良いあり方などについて提言をいただいたりすることも多く、とてもありがたく思っています。

 「子どもはこれからの世を創っていく人たち。大切な生きる感性の土台の発達期・醸成期を支える器を大人たちが用意する責任がある」。学童保育の運営のあり方について問題を提示した記事にいただいたコメントを読んで、見失ってはいけない視点だとあらためて胸に刻みました。 

 子どもたちや子どもを育む大人たちがもう少しゆったりした空気に包まれる社会であるように、記事を通して提案し続けたい。皆さんの隣にそっとたたずむことができるようなサイトでありたい。そんな思いで2年目を歩み始めたいと思います。

 (東京すくすく編集長)

 ◇今月25日にすくすくの1年を振り返る特集を掲載します。反響の大きかった「たたかない子育て」に寄せられたコメントを基に専門家に取材した記事や、編集チームメンバーの思いなどをお送りします。

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