PTA問題「退会認めてもらえない」「任意加入でも人は集まる」 神戸でフォーラム
添田隆典 (2019年8月25日付 東京新聞朝刊)
強制加入や活動の負担などPTAを巡る問題を語り合う「PTAフォーラム」(東京すくすく後援)が24日、神戸市で開かれ、全国から保護者ら約100人が参加した。
改革に取り組んだ今関さん、歴史研究する岩竹さんら討論
パネルディスカッションでは、神戸市の中学校でPTA会長時代にPTA改革に取り組んだ今関明子さんが自身の経験を紹介。フィンランド在住でPTA問題に詳しいヘルシンキ大非常勤教授の岩竹美加子さんは、PTAの歴史をテーマに話した。
参加者によるグループディスカッションも開かれた。「家庭や仕事の事情で退会したくても、前例がないとの理由で認めてもらえない」「任意加入にすると組織が維持できないという声もあるが、読み聞かせなどの必要性の高い活動であれば参加者は集まる」などと意見が交わされた。
5月に東京で開催された前回フォーラムが好評だったことを受け、本紙や朝日、毎日、西日本新聞など7紙の記者有志による実行委員会が主催した。