〈えほん〉「よかったね、よかったね。」文・木村恵子 絵・biibi 訳・そふぃあ
長壁綾子 (2019年1月11日付 東京新聞朝刊)
うみべ村、はたけ村、のやま村の村人たちは、日曜日にそれぞれの村でとれた物を持ち寄って広場に集まり、食べ、歌い、踊り、楽しく暮らしていた。
ある時、怖そうな人がやってきて、広場に大きな壁を作ってしまう。各村にも支配する人が現れ、集まる場所を失った人たちは、自分の村でとれたものしか食べられなくなる。争って物を得ようとする考えが生まれ、村人たちはしかたなく戦争の準備を始める。しかし、誰も幸せではなかった-。
著者の孫で米国在住の高校生が翻訳。大切なことを日本語と英語で語りかける。
1404円。文芸社=電話03(5369)3060。