教育を語り合い、人脈が広がる「エドキャンプ」 関東学院大の学生が企画、11/22にオンライン開催

杉戸祐子 (2020年11月18日付 東京新聞朝刊)

エドキャンプの準備を進める宇田川さん(左)と高橋さん=横浜市金沢区で

 関東学院大(横浜市金沢区)の学生たちが22日、職種や世代を超えて教育をテーマに意見を交わす「エドキャンプ」を開く。新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンライン開催に切り替え、「実際に集まれない分、地域を超えて幅広い立場の人に参加してほしい」と願う。

米国発祥、エド=教育 広がる人脈

 エドキャンプのエドは教育(エデュケーション)の略。2010年に米フィラデルフィアで始まり、世界各国に広まっている。国内でも、教員や教育分野の研究者をはじめ、教育に関心を持つ人たちが、普段の勤務・活動先とは別の出会いから幅広い知見を得て、日頃の教育活動に還元しようと各地で展開している。

 関東学院大の栄養学部2年で小中学校の栄養教諭を目指す宇田川杏奈さん(19)が昨年夏、横浜市内で開かれたエドキャンプに参加し、「幅広い分野の人脈が広がった。もっと学生が参加しやすいように、自分の大学でも開いてみたくなった」。今年6月に仲間5人と実行委員会を立ち上げた。

 新型コロナ対策でオンライン主体で準備してきた。9月の予行演習もオンラインで開催したところ、現役の教員のほか、小学生からシニア世代まで23人が参加し、食育や理科教育、新型コロナなどのテーマで小グループに分かれ、議論が盛り上がった。

テーマは参加者のアンケートで決定

 本番は実際に対面して交流を深める形を模索していたが、新型コロナのまん延を踏まえ、オンライン開催を決めた。プレゼンテーションと小グループによる話し合いで構成し、テーマは参加者に事前にアンケートを行って決めるという。

 宇田川さんに誘われて実行委に加わった経営学部2年の高橋智香さん(20)は「教育の分野に興味はなかったが、教育を受けている側として参加したら、教える側が考えていることが分かって視野が広がった」。宇田川さんは「年齢や立場、地域にかかわらず、教育という大きなテーマを軸に知り合いを増やすチャンス。学生は就職にもきっと役立つはず」と参加を呼びかけている。

 Zoomを活用し、午後1~5時に開催する。参加申し込みは「Edcamp関東学院大#2」のサイトで受け付けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年11月17日