エコカーレースで卒業生と対決! あきる野の中学校、コロナ中止大会の代替企画
服部展和 (2021年1月7日付 東京新聞朝刊)
燃費の良さを競うエコカーレースに取り組む、あきる野市立東中学校技術研究部の生徒と卒業生が6日、埼玉県飯能市のカートコースで自作のエコカーを走らせ、競い合った。出場を続ける大会が昨年、新型コロナの影響で中止になったことから、成果を試そうと企画。走行を終えた部員たちは「次の大会で優勝を目指したい」と手応えを感じていた。
全国大会で活躍「技術研究部」
技術研究部は2009年、旧パソコン部の部員たちが創設した。翌年から毎年、栃木県茂木町などで開かれるエコカーレース大会「Honda エコマイレッジチャレンジ」に出場。2018、2019年の全国大会で2位に入賞するなど活躍を続けている。
現在の部員は1、2年生の16人。週3回、卒業生らのアドバイスを受けながら歴代エコカーを修理、改良し、新しいエコカーの製作にも取り組んでいる。昨年はコロナ禍で全国大会、地方大会のいずれも中止となり、成果を発揮する場を失っていた。そこで、技術研究部の外部指導員、池田享也(みちや)さん(50)が飯能市のレンタルカートコース「フォーミュランド・ラー飯能」に相談。同社の塚越一浩社長(56)が「子どもたちのために」と無料での貸し出しに応じ、企画が実現した。
「次は卒業生チームに勝つ」
この日は部員と卒業生の有志計8人が参加し、部員チームと卒業生チームがエコカー各1台を走らせた。1周約540メートルのコースを20周し、燃費を競った。結果は卒業生チームの勝利。部員チームのドライバーを務めた2年の小山京香さん(13)は「次は卒業生チームに勝てるよう腕を磨きたい」と笑顔を見せた。