俳優 小倉久寛さん 女優だった妻に2年間「結婚してほしい」と言い続けました

五十住和樹 (2021年10月3日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

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小倉久寛さん(佐藤哲也撮影)

37歳と25歳「付き合うのはいいけど」

 宝塚にいた元女優の妻(速水渓/はやみけいさん)とは、1994年に結婚しました。その少し前のテレビドラマで共演したのがきっかけです。

 かっこよかったですよ。背がすらっとしていてね。スタジオに四駆でバーンと乗り付けてくる。髪の毛が長くて、ロングコートを着て。僕が37歳、彼女は25歳でした。打ち上げの時に電話番号を。なかなか聞けないんで、共演者に聞いてもらって電話しました。そしたら、声がすごくよかったって。それは今でも言われます。

 ドラマの出演者たちで飲んだ店で二人きりになったタイミングで、映画に行こうって誘いました。映画の後、いけすの魚を料理してくれる和食店で食事。夕方から12時間くらい。彼女、めっちゃくちゃ飲むんです。飲み続けられるんです。僕も飲むのは好きですが、驚きました。

 でも、結婚に関してはなかなかうんと言ってくれなかった。付き合うのはいいけどって。自分は気取れないし、うまく言える方でもないので、ストレートに、何回も「結婚してほしい」と言い続けました。そうですね、直球を100球くらい投げた。結婚したのが39歳だから、2年間ずーっと。

 承諾の返事は「いいよ」くらいだったと思います。「人並みに結婚できるんだ」みたいな喜びで、何か不思議な感じがしました。彼女は結婚と同時に仕事を辞めました。

結婚27年 妻の言うことは全部正しい

 経済的にも、性格的にもしっかりした人です。僕はギターが趣味で、公演でも弾くしライブもします。でも部屋に並べて見るのが好き。すると「このギターと、このギターの違いは何なの」と聞くわけです。また、ほしいギターができて、部屋が狭いので駐車場に置いたら、「駐車場に置いておかなきゃいけないギターって、いるの?」。何でしょうかね、全部正しいですよね。口答えできないんです。

 ポメラニアンとチワワのミックスの犬を飼ってます。旅行にも連れて行きます。名前は「ポポ丸」です。家で一番偉いから「ポポ丸様」です。彼女も犬好き、というより動物好き。子どものころお小遣いをもらうと動物を買っていたそうです。部屋の中に、リスとハムスターと、インコと文鳥と、金魚を飼っていたって。

 朝、送り出す時「現場に行ったらちゃんとあいさつするのよ」っていつも言います。「こんな幸せないい仕事はないよ」とも。早く終わったら二人で外食してましたが、コロナ禍の今はそれがないから本当につまらない。結婚して27年たちました。大きなけんかはないですよ。

小倉久寛(おぐら・ひさひろ)

 1954年、三重県大紀町出身。1979年、三宅裕司さんの劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の旗揚げに参加。舞台や映画、テレビなどで活躍中。10月22日から東京・池袋のサンシャイン劇場で始まるSETの「太秦ラプソディ」に出演予定。

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コメント

  • 匿名 より:

    いい夫婦ですね愛情を感じます

  • 匿名 より:

    小倉さんの純朴な、といっては失礼かもしれまでんが、真っ直ぐなところが伝わってきました。
    また、小倉さんの奥様がどんな方なのか、少しですが知ることができ、読んでいて楽しかったです。
    宝塚出身の奥様、やはり芯の通った方ですね。
    感謝の気持ちを忘れないように思ってらっしゃるところ、現役のタカラジェンヌさんにも引き継がれれていますよ。

  • 匿名 より:

    中々味のある役者さんです。何かホンワカっとした役が多い様ですが、実生活でも同じみたいですね!お幸せそうで何よりです。

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