川崎市議会で夏休みこども議場見学会 小学生が直球質問「議員は楽しいですか?」
北條香子 (2022年8月4日付 東京新聞朝刊)
川崎市議会で3日、「夏休みこども議場見学会」が開かれた。市内の小学4~6年生16人と保護者らが、橋本勝議長らへの質問やクイズラリーなどを通じて議会活動に理解を深めた。
3年ぶり開催 クイズで理解を深める
市議会に親しみを持ってもらう狙いで、2012年度から毎年夏休みに開いていたが、新型コロナウイルス禍で中止が続き、3年ぶりに行われた。
見学会は傍聴席や議長室、議会図書室などを巡るクイズラリーから始まり、参加者は親子で話し合いながら「委員会のインターネット中継はいつから始まったでしょうか」といったクイズに答えていた。
続いて子どもたちは本会議場で、自身の氏名標が付けられた議席から、橋本議長と織田勝久副議長に質問をぶつけた。「与党と野党は議会が終わったら仲がいいんですか」と聞かれた橋本議長は「国会と違い、市長と議員は別々に選ばれるので、与党や野党という言い方は適切ではない」と説明した。
市立戸手小6年、矢沢優士(ゆうと)さん(11)は「議員は楽しいですか」と質問し、織田副議長は「困っている人の相談を解決できるとうれしいし、充実感がある」と答えた。終了後、矢沢さんは「質問は緊張した。これまで市議会にそんなに興味はなかったけど、クイズでいろいろなことが知れて良かった」と満足げだった。