〈23区の新年度予算案から〉新宿区 独自の「入学祝い金」小1は5万円、中1は10万円 所得制限なし

山下葉月 (2023年2月14日付 東京新聞朝刊)

〈2023年度予算案〉新宿区は小中学校入学への祝い金を区独自に創設する。所得制限はなく、小学1年生に5万円、中学1年生に10万円ずつ支給する。2024年度は新入学の約4400人が対象で、費用4億700万円を2023年度予算案に計上した。来年2月下旬から支給する。また、今年4月に小中学校に入学する約4000人にも今月から支給する。費用は既に昨年の区議会で補正予算を組んでいる。

吉住区長の公約 今年4月の入学者から

 施策は昨年11月に3選を果たした吉住健一区長が掲げた公約の1つ。「中学に入ると、学用品だけで1人あたり十数万円かかり、ランドセルだけでも6、7万円する」と話し、継続して行う考えだ。

 このほか、新型コロナ禍で疲弊した町会、自治会を支援しようと、専門アドバイザーが各町会と自治会の課題を分析し、解決に必要なプログラムを作成する費用や、電子回覧板アプリを活用した実証実験の拡充費などに計3400万円を計上。区立新宿中央公園に設ける四季折々の花が咲くエリア「花のもり」の設計費や、自転車駐輪場の整備費に計5600万円を盛り込んだ。

 一般会計の予算規模は前年度比1.8%増で過去最大となった。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年2月14日