きょうだい間の臍帯血投与の実現を 脳性まひの患者家族、厚労省に1万5600人分の署名提出

(2019年7月25日付 東京新聞朝刊)
 臍帯血(さいたいけつ)を使って脳機能を改善させる再生医療を推進してほしいと、脳性まひの患者家族らは24日、約1万5600人の署名を厚生労働省に提出した。

きょうだい間の臍帯血投与を求める後藤道雄さん(中)と吉田友里さん(右)ら=千代田区で

海外ではきょうだいや第三者の使用研究も

 臍帯血は、へその緒や胎盤に含まれる血液。体の細胞のもととなる幹細胞を多く含むことから、損傷した細胞を修復する再生医療での活用が期待されている。

 国内では本人の臍帯血を使う研究が始まった段階だが、海外ではきょうだいや第三者の臍帯血を使う研究も進む。全国の患者家族らでつくる「さい帯血による再生医療推進全国ネット」は、きょうだい間投与の実現を求めて、署名活動を展開してきた。

認知度低くほとんどが破棄

 代表の後藤道雄さん(68)=沖縄県=は提出後の会見で、臍帯血の認知度が低く、ほとんどが破棄されている現状を指摘。「積極的に国がPRすれば、保管数も医療資源も増える。国は本気で向き合って」と強調。脳性まひの長女をもつ関東支部長の吉田友里さん(38)=新宿区=は「娘がもっと主張できれば、本人の人生も豊かになる。娘とコミュニケーションをとりたい」と訴えた。

 署名は引き続き、全国ネットの特設サイトで受け付けている。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年7月25日