〈えほん〉「びんにいれたおほしさま」文 サム・ヘイ 絵 サラ・マッシーニ 訳 福本友美子

(2020年11月27日付 東京新聞朝刊)

(長壁綾子撮影)

 「いいもの」探しが得意な弟は、ある日、おほしさまを見つけてきた。「きっとだれかのおとしものだよ」

 持ち主を捜し回ったけれど見つからず、おほしさまはおとうとの大事な宝物になった。お気に入りの瓶に入れて、どこへ行くのも一緒。

 ところが夜になると、おほしさまは寂しそう。夜空に「まいごです ちいさなほしがひとつ」の文字が輝きだしたのを見て、2人はいいことを思いついた。

 互いへの思いやりにあふれたお話。いつまでも美しい空を守りたい。

 1430円。主婦の友社=電話03(5280)7551。