鬼滅の刃、子どもに見せて大丈夫? みなさんの声を受けて「PG12」について考えました
今川綾音 (2021年2月2日付 東京新聞朝刊)
子どもたちに大人気のアニメ「鬼滅の刃」ですが、「冒頭で家族が鬼に惨殺されるなど、残酷なシーンも多い」と、子どもに見せてもよいか悩む保護者もいるようです。漫画家の古泉智浩さんが「怖がりの6歳児に見せても大丈夫?」と迷いをつづった子育て日記にも、読者からさまざまな意見が届きました。
投稿の内容は、見せることに「賛成」「反対」「慎重に判断すべきだ」という意見がほぼ同数で、「見せ方の提案」も4分の1を占めています。反対意見の中には、公開中の映画版が、小学校低学年以下には不向きで、高学年でも保護者による助言・指導が必要とされる「PG12」に指定されていることから、「PG12の意味が全く理解されていない。幼児向けでないのに、幼児や低学年を巻き込むのはやめて」と指摘する声もありました。
とはいえ、小さい子でも見たがる子は多く、描かれているテーマ自体は保護者も大いに共感できるもの。投稿からは、やみくもに制限したくないという迷いも伝わってきました。皆さんの悩みを、映画を審査し、PG12などの区分を決める映画倫理機構にぶつけ、保護者が判断するためのヒントや、見せる際に必要な配慮を聞いて、【「鬼滅の刃」惨殺シーンを子どもに見せていいのか賛否両論 映画はPG12、保護者が配慮すべき点は?】という記事にまとめました。
「いずれにせよ、何を見せるか悩むのは、子どもへの愛。とてもすてきですね」という投稿にうなずいています。