〈23区の新年度予算案から〉江東区 18歳以下の子1人当たり3万円の電子クーポンを配布
佐藤航 (2023年2月3日付 東京新聞朝刊)
〈2023年度予算案〉江東区は、関東大震災から9月で100年を迎えるのに合わせ、防災用品を受け取ることができる防災カタログギフトを、区内全世帯の約28万3000世帯に配布する。事業費約20億8700万円を盛り込む。6月半ばからカタログを配送し、ギフト配送は同月以降来年2月ごろまでを見込んでいる。子育て支援では、18歳以下の子どもを育てる区内の全世帯に、子ども1人当たり3万円の電子クーポンを配布する。
防災カタログギフトを全世帯に配布
カタログギフトには備蓄食料や簡易トイレ、ヘルメットなど30種類以上を掲載する予定。5000円相当を上限に、希望の組み合わせを選べる。区によると、こうした枠組みの事業は23区で初。山崎孝明区長は「家族で何を選ぶか相談することが、防災意識の向上につながると期待している」と意義を説明した。
また、18歳以下の子どもを育てる区内の全世帯に、子ども1人当たり3万円の電子クーポンを配布する。
文具や書籍、おむつなど子育てに必要な物の購入に充ててもらう狙いで、配布の方法や使用できる店舗などは今後検討する。事業費として約31億1600万円を計上した。
一般会計の規模は過去最大。湾岸部を中心とした人口増に伴う子育てや福祉予算の増加、防災関連などの大型事業が、予算拡大の要因になった。