千葉の児童生徒588人が「教職員からセクハラ」 県教委アンケート、前年度から164人増
中谷秀樹 (2020年6月11日付 東京新聞朝刊)
千葉県内の公立小中高校と特別支援学校の児童生徒のうち、588人が教職員から受けた言動について「セクハラ(性的嫌がらせ)と感じて不快だった」と回答したことが、県教育委員会の2019年度のアンケート結果で分かった。前年度より164人増え、現場でセクハラ防止の意識が浸透していないことが浮き彫りとなった。
「必要以上に体を触る」「性的な話や冗談」
不快に感じた内容について、複数回答で最も多かったのが「必要以上に体を触られた」で213人、「性的な話、冗談を言われた」が101人、「みんなの前で容姿を話題にされた」が92人。高校生の1人は「性的な関係を求められた」と回答した。具体的な行為として「部活動の大会で男性顧問が女子更衣室に入ってきた」「(教員から)身体をなでるように見られる」といった回答があった。
アンケートの対象は、千葉市立学校と県内の市立高校を除く1051校の児童生徒約46万人。セクハラを感じた588人のうち、高校生が209人、中学生が276人、小学生が96人、特別支援学校は7人。男女別では、男子が194人、女子が394人だった。
一方、高校と特別支援学校の教職員1万1600人への調査では、91人が教職員らとのやりとりでセクハラを感じたと発表。前年度より3人減った。