「学生は感染しないって本当ですか?」中高生が医師に取材、ポスターと動画作成
竹谷直子 (2021年7月27日付 東京新聞朝刊)
東京・多摩地域で生徒会に所属する中高生らでつくる「多摩生徒会協議会」など5つの中高生の団体が、コロナ感染防止への生徒の意識を高めようとポスターと動画を作った。希望する中学・高校などに無料で提供する。
危機感「意識低くなっている」
作成のきっかけは、コロナ禍が長引く中、協議会のメンバーが各校内で感染防止意識が低くなってきていると感じたことだ。生徒の側から感染防止策の徹底を働き掛けられないかと企画した。
横浜市の医師にインタビューし、質問と回答をポスターにまとめ、取材の様子を動画撮影。「学生は感染しないって本当ですか?」との質問に、医師は「どの世代でも感染する」と回答。高校生ができる貢献として「一人一人が気をつけて周りから感染者を出さないようにすることが十分ボランティアに値する」と呼び掛けた。
協議会の副議長の利根川育実(いくみ)さん(16)=国分寺高校2年=は「学生にも大人にも知ってもらいたい」と話した。広報担当の漢人優凪(かんどゆうな)さん(16)=同=は「意識が高まって、感染を減らすことができれば」と期待している。
申し込みや詳細はツイッターのアカウント「@tamakyo1000」へ。