〈23区の新年度予算案から〉中野区 夏休みの学校図書室の開放などに3600万円

砂上麻子 (2022年2月4日付 東京新聞朝刊)
 〈2022年度予算案〉東京都中野区は、新型コロナ禍で学校の休校や行事の中止が相次ぐ中、子どもたちの居場所を確保し、併せて読書活動を推進するため3610万7000円を計上した。区立の小学校21校と中学校9校で、夏休みに学校図書室を開放し、子どもたちが本に触れられる機会を増やす。

児相設置や若者相談の充実に12億6161万円

 コロナ禍で家に閉じこもりがちになる子どもに安全安心な居場所としても活用してもらう。学校図書室に新刊を購入して蔵書を充実させ、読書習慣を身につけてもらう。酒井直人区長は「子どもの活動が制限されないよう、居場所を維持していきたい」と語った。

 また今年4月、子ども・若者支援センターに児童相談所を設置するほか、センターで行っている若者相談を充実させるため12億6161万円を投じる。若者相談は現在、毎週木曜日の午後1~7時だが、4月から毎週火曜~土曜日の午前11時半~午後7時に拡充し、相談者が継続して来所できるようにする。

 一般会計は1579億3500万円と過去最大となった。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年2月4日