生徒の7割が不登校経験者 北星余市高が都内で相談会を開きます 卒業生のトークや個別面談も
小田克也 (2022年2月10日付 東京新聞朝刊)
不登校や高校中退の生徒を積極的に受け入れている北星学園余市高校(北海道余市町)が今月と来月、都内で教育講演・相談会を開く。同校の卒業生や教諭らが学校の概要や生活体験を語り、新年度からの入学希望者や、将来的に同校で学びたいと考えている人らの参考にしてもらいたい考えだ。
2月13日に品川区、3月12日に台東区で
北星学園余市高校は1年生~3年生計約200人が学び、寮生活をしている生徒は全体の約8割。また、約7割が不登校を経験している。
教育講演・相談会は毎年各地で開催。今回も不登校や高校中退を経験した卒業生が、自分の気持ちにどう踏ん切りをつけて同校で学ぶようになったのか、寮生活への不安はなかったのか、などを語る。
国内ではコロナ禍で学校が休校になったり、オンライン授業が取り入れられたり生活環境が変わる中、人間関係が希薄になり、孤立感を深める生徒たちも多いとされる。そうした中で同校への問い合わせも昨年夏ごろから増えているという。
教育講演・相談会は今月13日午後1時半から、品川区西品川1の区立中小企業センター、3月12日午後1時半から、台東区柳橋1の東京文具共和会館で開かれる。卒業生や教諭によるトークタイムのほか、個別面談の時間もある。参加希望者は当日直接現地へ。問い合わせは北星学園余市高校が電話=0135(23)2165=で受け付けている。