中学生がインスタを安全に使うには? 「親に教える気持ちで一緒に楽しんで」 運営会社が特別授業

蓮村瑞希 (2022年9月27日付 東京新聞朝刊)

SNSの利用について親との関わり方を話す生徒たち=千葉市中央区の県立千葉中学で

 10代とその保護者にインスタグラムの安全な利用方法を話し合ってもらおうと、インスタを運営するフェイスブックジャパンは26日、千葉県立千葉中学校(千葉市中央区)で特別授業を開いた。

「ベストな利用方法を話し合って」

 2年生約80人が参加した授業では、生徒がグループにわかれて保護者との関わり方や課題を共有。ある女子生徒は「親がやっていないから制約はない」と発言。「親にSNSを知ってほしいけどどうしたらいいかわからない」との声もあり、保護者との知識量の差で話し合いが難しい実態が見えた。

 この日登壇した10代に人気のクリエーターぁぃぁぃ(23)さんは「『こういうのがあるんだよ』と親に教える気持ちで一緒に楽しんでみてください」とアドバイスした。

 親にSNSをやっていることを伝えていないという並木凜空(りく)さん(14)は、帰宅後、「ネットにうとい親と話し、ルール作りを提案したい」と話した。

 授業はフェイスブックジャパンが2020年から行っているキャンペーンの一つ。担当者は「ルールに正解はない。それぞれのベストな利用方法を話し合いで見つけて」とし、同社が作成した話し合いガイドを配布した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年9月27日