「東京ミッドタウン八重洲」1~4階に小学校、上層階はブルガリのホテル 来年8月に完成予定
井上靖史 (2021年5月11日付 東京新聞朝刊)
東京駅八重洲口前(中央区)で整備中の新街区の名称が「東京ミッドタウン八重洲」に決まった。中心となる地上45階・高さ240メートルの複合ビルには高級ホテルなどとともに、かつて、この地にあった区立城東小学校が入居する。来年8月の完成を予定している。
こども園も入居 中央区のビジネス、ファッション、教育・子育て拠点に
開発を進める三井不動産によると、ビルは、オフィスのほかに地下1階~地上3階に商業施設、39~45階に国内初進出となる高級ホテル「ブルガリ ホテル東京」が入る。地下2階には、国内最大規模のバスターミナルを整備する計画。
屋外テラスや会員制フィットネスクラブも開設し、入居者の心や体の健康維持に生かす。新型コロナウイルスの感染予防のため、顔認証など非接触型の入退館システムを導入する。
城東小の校舎は、低層部の1~4階を使う。敷地内に整備する、地上7階、地下2階の別棟には、認定こども園などが入る予定だ。ビジネス、ファッションスポットと地域の教育・子育て拠点が同居する珍しい施設となりそうだ。
「東京ミッドタウン」は三井不動産が都心部で手掛ける街づくりブランド。港区の「東京ミッドタウン」、千代田区の「東京ミッドタウン日比谷」に続く、3カ所目の「ミッドタウン」となる。
八重洲口前では現在、3つの大規模な再開発事業が動き出している。このうち東京ミッドタウン八重洲となる「八重洲二丁目北地区」は、最初の事業として2018年12月に着工。駅のほぼ正面に位置し、外堀通りに接するエリアの敷地面積は1.3ヘクタール、延べ床面積は28万平方メートルになる。