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流山市で学校新設ラッシュ 共働き子育てのしやすさで人口急増、出生率もアップ

林容史 (2019年9月27日付 東京新聞朝刊)
 つくばエクスプレス(TX)開業に伴う沿線の住宅開発による人口増が続く流山市で、新たに市立小学校2校の建設について検討が始まった。10月には小学校1校の建設が始まり、隣接地に中学校も建設する予定だ。人口増に加えて出生率もアップ。各地で少子化による児童・生徒の減少で学校の統廃合が進む中、異例の建設ラッシュだ。
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土地区画整理事業地の調整池。市は小学校の建設可能性について検討する方針=いずれも流山市で

児童数2100人超、70学級に迫る小学校も  

 流山市教育委員会は今年5月にまとめた今後の児童・生徒数の推計・想定値では、TX南流山駅周辺の児童が通う南流山小、同じく流山おおたかの森駅に近いおおたかの森小は、2025年度の児童数がそれぞれ2100人を超し、学級数は70に迫る。

 流山市教委学校教育部の宮本信一次長は「1学級当たりの児童・生徒数を(県基準よりも緩い)国基準で換算しても、限界と考える四十八学級を超えてしまう。教室に収まりきらず、学校運営に支障が出る。良質な学習環境づくりができない」と訴える。

南流山地区の貯水池上に建設可能かを調査

 このため流山市教委は、両地区に24年度開校を目指し、小学校を新設する方針を固めた。南流山地区は、治水用の貯水池上に学校建設が可能か調べるため、調査費1892万円を補正予算案に計上し、9月定例市議会に提案した。おおたかの森地区は建設候補地の絞り込みを進める。

 この2校とは別に、既に大畔(おおぐろ)地区で小学校と中学校の建設事業が進んでいる。9月議会に小学校建設工事の請負契約議案を提案、可決後に着工し、21年度の開校を目指す。隣接地には中学校も新設、22年度に開校予定だ。事業費はそれぞれ約77億円、約84億円を見込んでいる。

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2021年度開校を目指す大畔地区の小学校の建設地

1学級の児童・生徒数の基準は緩和する方針

 このほか、児童・生徒数増対策として、学級数がおおむね48を超す場合、1学級当たりの児童・生徒数を県基準から2~5人多い国基準に緩和する方針も打ち出した。この場合、流山市が独自に「担任サポート教員」(仮称)を配置する。

 学校施設課の大塚昌浩課長は「財政的には厳しくなるが、小学校で“待機児童”を出すわけにはいかない。国の補助金などを活用していく」と説明。将来、人口が頭打ちになった場合も「そのときに必要な施設に転用すればいい」と話す。

出生率は「1.62」 全国平均1.43を上回る

 流山市の人口増加率は18年も2.74%と上昇を続け、6年連続で千葉県内トップ。常住人口はTXが開業した05年の15万人台から、18年に19万人を突破し、26%増えた。

 さらに、1人の女性が生涯に産む子どもの数に当たる合計特殊出生率も上昇傾向にあり、直近の17年は1.62で全国平均(1.43)、千葉県平均(1.34)をいずれも上回る。

 流山市マーケティング課の河尻和佳子課長は「緑を残す環境整備に加え、子育てやコミュニティーづくりの支援など、共働きの子育て世帯にアピールする施策を打ってきた」と要因を分析する。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年9月27日