千葉県内初、常勤のスクールロイヤー採用へ 流山市長「いじめ、虐待…的確な判断が必要」 

林容史 (2019年6月15日付 東京新聞朝刊)
 千葉県流山市は13日、学校でのいじめや保護者とのトラブルなどを弁護士が法的に解決するスクールロイヤー制度を10月に導入し、常勤の弁護士を公募すると発表した。スクールロイヤーを常勤職員として採用するのは県内初という。

週5日勤務、年収710万円 7月下旬に募集

 市によると、スクールロイヤーは市教育委員会に1人配置され、公立小中学校、幼稚園でのいじめや虐待問題、保護者らの過剰な苦情や不当な要求などに対処するため助言する。また、法律に対する教職員の理解を深めるために研修会を開いたり、いじめの予防教育に協力したりする。

 週5日の勤務で年間の給与は約710万円。任期は2年で最長5年まで更新できる。7月22~31日に募集するとともに、県や東京都の弁護士会などにも呼び掛ける。6月定例市議会に、本年度分の給料など422万円を補正予算案として提案する。

野田市も虐待事件受け、10月から4人配置

 13日の会見で井崎義治市長は「教職員はいじめ、虐待、保護者のクレームなどの対応で難しい立場に置かれている。的確な判断が求められるため、2年ほど前から導入を検討してきた」と説明した。

 同県野田市は、市立小学校4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が虐待を受けて死亡した事件を受け、県弁護士会に委託して10月からスクールロイヤー4人を配置する方針を決めている。また、スクールロイヤーとは別に、法的な助言や指導を行う非常勤特別職の教委アドバイザーも市教委に配置する。

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