「保育園ですぐPCR検査ができるように」東京都が検査キット送付へ

土門哲雄 (2021年9月16日付 東京新聞朝刊)

都が8月に都内の学校に配布すると発表したPCR検査キット。右上の青い器具で唾液を採取して検査機関に送り、感染の有無を調べる

 東京都は15日の都議会新型コロナウイルス感染症対策特別委員会で、保育園で感染者が発生した場合に、濃厚接触の疑いがある園児らがPCR検査を速やかに受けられる仕組みを整備する、と明らかにした。

第5波で保健所での検査が追い付かず

 東京都によると、第5波の拡大では各地で保健所の業務が逼迫(ひっぱく)し、園児や保育士の感染が判明しても濃厚接触者の調査が追い付かない状況となった。このため園が独自で濃厚接触の疑いがある人へのPCR検査を行わざるを得ず、費用面などで保育現場の負担が増していたという。

 都は、既に小中高校や幼稚園などには唾液を採取するPCR検査キットを送付している。保育園についても同様の支援を想定。認可、認証保育所、認定こども園など幅広く対象とする予定。

 特別委で吉村憲彦福祉保健局長は「区市町村と連携をはかりながら、早急に開始できるよう実効性の高い手法について検討を進める」と述べた。

 都内ではデルタ株の拡大に伴い、10歳未満の新規感染者が7月末に100人を超え、8月21日には339人まで増えた。今月3日には同じ保育園で5人のクラスター(感染者集団)が確認されるなどしており、年少者の感染防止が課題となっている。