小金井市立保育園の廃園計画に保護者らから抗議が続々「結論を急ぐべきではない」
花井勝規 (2022年8月30日付 東京新聞朝刊)
東京都小金井市が、9月1日開会の市議会定例会に市立保育園2園を先行して廃園する条例改正案を提出するのを前に、市立園に通う子どもの保護者や市民らから、提出を急がず議論を尽くすことなどを求める緊急要請書や抗議文が市や市議会に続々と寄せられている。市は計3園を廃止する方針。
協議の場の設置を求める要望書も
小金井市立園5園の保護者でつくる「父母の会」は連名で市に要望書を提出し、条例改正案提出前の協議の場設置などを求めた。「公立保育園を市民の財産にする会」の共同代表・安藤能子(よしこ)さんらは要請書で改正案提出の棚上げと対話集会の開催を求めた。
小金井保育問題連絡協議会(野垣成恵会長)は議論が尽くされていない中での改正案提出を非難する抗議文を西岡真一郎市長に送付。市内在住の専門家・研究者ら18人も連名で市長宛てに緊急要請書を送り、「公立保育園の段階的縮小計画について結論を急ぐべきではない」として議論を尽くすよう求めた。
29日の市議会議会運営委員会で、条例改正案は9月2日の本会議に提出、12日の厚生文教委員会に付託される日程が固まった。