〈えほん〉「げんきになったよ こりすのリッキ」文・竹下文子 絵・とりごえまり
長壁綾子 (2023年1月27日付 東京新聞朝刊)
ある日のこと、こりすのリッキは病気になってしまい、入院することになった。痛い注射も、嫌な検査も我慢。みんな優しくしてくれるけど、夜は寂しくて涙が出てしまう。季節は移ろい、春になる頃、リッキはやっと退院できた。緊張しながら、久しぶりに学校へ行くと…。
退院はとてもうれしいことだけど、生活がすぐ元に戻るわけではない。小さな体で治療を頑張った子どもたちにとって、学校に戻るのは大変なこと。そのために必要な力とは? 子どもの退院後を描いた物語。できることから少しずつ、手を差し伸べてあげたい。
1540円。偕成社=電話03(3260)3221。