「ふたごキャラバン」に双子・多胎児ファミリーが大集合 悩みも喜びも共有できる貴重な場
約80組の家族が来場
会場にはおよそ80組の家族が来場。双子を一緒に乗せられる「ふたごじてんしゃ」や、同じサイズのおそろいの服がそろうフリーマーケットなど、ふたごキャラバンおなじみの人気のブースを多くの家族が訪れていました。
東京すくすくのブースでは「思わず笑っちゃう」子育てのエピソードを募集。多胎育児ならではの苦労も喜びも垣間見えました。
昭島市から来た藤谷優樹さんは、双子ベビーカーに1歳6カ月の瑠衣ちゃんと圭くんを乗せてすくすくのブースに立ち寄ってくれました。慣れた様子で2人をあやす藤谷さんに双子育児について聞くと、里帰り出産後、自宅に戻ってきた妻と双子の赤ちゃんとの生活が始まるときは戸惑うしかなかったと言います。
双子を授かったと聞き、自身も双子育児の本を読むなど情報は集めていたものの、現実は本のようにはうまくいかず「これが子育てか」と悟ったそうです。子どもたちが1歳6カ月となり言葉を覚えた今は、コミュニケーションがとれるようになり、子育てが楽しくなってきたと言います。同時に、動きが活発になり、目が離せなくなったので気が張ることも増えたと表情を引き締めていました。
5歳の双子姉妹、咲良(さら)ちゃんと凜咲(りさ)ちゃんと来てくれたのは、武蔵野市の大倉知世さん。東京すくすくで連載中の双子漫画「南家真紀子 MIRACLE TWINS」をいつも読んでいると教えてくれました。
双子の育児についてたずねると、「けんかしたと思っても次の瞬間には2人で笑っているのでびっくりするけど、おかげで親として気持ちが楽になることが多い」とのこと。「一人一人の要求に応えるのが難しい場面でも、お互いに補い合ってくれるので、双子でよかったと思うことが最近は多い」と笑います。この日も2人が東京すくすくの風船を持って笑い合っている姿が印象的でした。
すくすくのブースに寄せられた、思わず笑っちゃう子育てエピソードの一部をご紹介します。
◆年子+双子の3人の育児。大変なことよりもわちゃわちゃ幸せな日々です。3人のママにしてくれてありがとう。
◆双子で牛乳をブシューッと吐き出して遊ぶのがはやっていたときは大変でした。2歳過ぎてから2人で遊べるようになって、双子でよかったです。
◆双子でじゃんけんのあいこが続くので「やっぱり双子だね」と言っていたら、「次はグー」とヒソヒソと相談していました。双子も大変だね…。
空っぽの双子ベビーカーを押しながら、ひとりを抱っこ、もうひとりの手を引いて歩く母親の姿を見ました。1人の子にかかりきりだった自分の姿を思い出し、その大変さを想像します。双子や多胎育児の悩みや喜びが共有できるふたごキャラバンのような場所の必要性を感じました。
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