新ロボホンが「おかえり!」 子の帰宅を親に知らせる「お留守番」新機能
吉田通夫 (2019年2月19日付 東京新聞朝刊)
シャープは18日、人が声をかけて操作するロボット型の携帯端末「ロボホン」の新型を27日に発売すると発表した。ダンスを踊ったり人工知能(AI)を使って会話をするなどのこれまでの楽しみ方に加え、子どもの見守りなど、家族で利用するための機能も設定した。
「宿題やった?」親に言われると腹が立つけど…
身長約20センチ、体重約400グラムの外見はこれまでの端末とほぼ同じ。内蔵コンピューターの処理速度などを引き上げたほか、声をかけられると振り向くなどの動きを加えた。無線LANにつなぐモデルは希望小売価格12万9600円。座ったままの廉価版「ライト」(8万5320円)もある。これとは別にシャープのAI利用料として月1058円がかかる。
新しい機能の目玉は「お留守番」。ロボホンのカメラが帰宅した子どもの姿を認識すると、ロボホンは親などにメールで知らせ映像と音声を中継する。親が携帯電話で「宿題やった?」などの短文を打ち込めば、ロボホンはその通りに子どもに話しかけて会話する。
英会話学習ソフトなど、機能が増えて46種類に
ロボホンには機能を追加できる。子供向けの英会話学習ソフトなどが加わり、機能は46種類に増えて一部は有料になる予定。従来の機種でもこうした機能を利用できる。
ロボホンは2016年5月の発売。累計の販売台数は約1万2000台だが、目標は下回っている。「子どもの方が抵抗なく話し掛けている」という利用者の意見もあり、子どものいる家庭向けの機能を重視した。20年度末までに累計3万台の販売を目指す。