片思いから、踏み出す一歩

「それ読みたい!LINEで送って~」。
 
ママ友に、PTAや発達障害について書いた記事の話をすると、
たいていこう求められます。
 
「コンビニで買ったよ」と言ってくれる、
ありがたい仲間もいるにはいますが、年間1桁台です。
 
新聞を取っているママ友は少数派で、
実感としては1割いるかどうかです。
この10年、新聞紙面のレイアウト、企画、取材と、
形を変えながら子育て面を担当してきました。
 
ずっと向き合ってきたのは、
一番読んでほしい相手に届いていないという現実です。
 
子育てで忙しい世代にとっては、多忙だからこそスマホは必需品。
ならば、そのスマホに届く形なら、読んでもらえるかもしれない。
 
昨年5月、社内の有志4人で
「東京新聞 子育て部」のフェイスブックページを始めました。
 
1日1本、子ども関連の記事を選んで投稿してきました。
 
お出かけや料理の記事は意外に読まれませんでしたが、
育児にまつわる「モヤモヤ」や、家庭や学校で起こる事故の記事は、
こちらが驚くほどシェアされ、広がりました。
 
私たちの記事は、みなさんの手元まで届きさえすれば、
必要とされ、読まれると実感しました。
 
より多くの方に記事を届けるため、次の段階へ進みます。
 
2018年9月13日、
東京新聞は子育てサイト「東京すくすく」をスタートしました。
 
紙面では載せきれない深掘りした記事を発信するとともに、
「この制度、おかしいんじゃない?」「もっとこうだったらいいのに」
という子育て世代の声を受け止め、
一緒に考えていく場にしていきたいと思います。
 
「東京すくすく」で、みなさんの声をお待ちしています。

(東京新聞生活部)