TM木根尚登さん、立川の母校に歌のプレゼント きっかけは児童からの一通の手紙だった
竹谷直子 (2020年11月12日付 東京新聞朝刊)
人気音楽ユニット「TM NETWORK」メンバーの木根尚登(なおと)さん(63)が、母校の東京都立川市立第六小学校の創立70周年記念に提供した曲のお披露目会が11日、同校であった。
「未来は僕らを待っている」児童と一緒にお披露目
現在の6年生が昨年11月、木根さんに70周年を祝う歌を一緒に作りたいと手紙を出し、木根さんが快諾した。
曲名は「未来は僕らを待っている」。児童が寄せた言葉から、木根さんが歌詞を構成。新型コロナウイルス禍で長期休校になった経緯も踏まえ「たいようの陽(ひ)を浴びて 強くやさしく咲き誇れ 心が折れた そんな日でも 笑顔でいたいから」と勇気づけるバラード調の曲を付けた。
6年生のリコーダーや木管の演奏に合わせて木根さんが歌ったり、児童からの質問に答えたりした。密集を避けるため、低学年児童はオンラインで参加した。
みんなの言葉をかみしめ、時間をかけて作った曲
木根さんは「みんなの言葉をかみしめ、ゆっくり時間をかけて作った。これはみなさんで作った曲」と語りかけた。「大人になったら、つらいこともたくさんあるかもしれないが、負けないで強く優しい人になってほしい」とエールを送った。
6年生の担任、奥秋剛(おくあきつよし)教諭(45)は「1人の児童の手紙が大きなことにつながり驚いている」と話した。