川崎市の高校生、中国・瀋陽市の生徒とオンライン交流 友好都市提携40年の記念イベント

安田栄治 (2021年11月4日付 東京新聞朝刊)

中国の高校生とオンライン交流する市立橘高の生徒たち(手前)=中原区の同校で

 川崎市と中国・瀋陽市が友好都市提携を結んで今年で40年を迎え、記念事業として両市の高校生がオンラインで交流するイベントが、川崎市中原区の市立橘高校で開催された。

「羽生選手が…」流ちょうさにどよめき

 中国語を専門外国語必修科目として学ぶ同校国際科の2年生13人と、瀋陽市の東北育才外国語学校で日本の大学などに進学や留学を希望する2年生35人が参加し、10月13日に行われた。橘高側は中国語、中国側は日本語で、自己紹介や歌の披露などをした。

 中国の生徒たちが「日本で生活して日本文化の魅力を発見したい」「スケートの羽生結弦選手が大好き。日本で彼に会えたら非常に幸せです」などと話すと、その流ちょうさに橘高の生徒たちはどよめいた。

「納豆はおいしい」に中国の生徒が驚き

 質疑応答はすべて日本語。「日本語で難しいところは」と尋ねられた中国の男子生徒は「単語を覚えるのが難しいが、とても大切なことなので、たくさん覚えて日本語を上達したい」。中国側から「日本料理で一番変に思うのは納豆。皆さん食べますか」と問われ、橘高の男子生徒が「日本以外の人は変なものと思うでしょう。でもおいしいから食べます」と答えると、中国の生徒たちが驚く姿がモニターに映し出された。

 参加した川島旭(あきら)さん(16)は「中国の生徒が思った以上に日本語が話せて、日本と中国の教育の違いを感じた。もっと中国語を話せるようにしたい」と刺激を受けたようで、中浦暖菜(はるな)さん(17)も「日本に進学や留学するために勉強している。その意欲を見習いたい」と話していた。