「よくぞ10時に起きて参加してくれた」不登校の支援センターがオンライン授業 さいたま市の小中学生21人が参加
前田朋子 (2022年5月24日付 東京新聞朝刊)
不登校の児童生徒をオンラインで支援するため、さいたま市教育委員会が設置した「不登校等児童生徒支援センター」(通称Growth=グロース)が23日、授業配信を始めた。初日は申し込みがあった小中学生計45人のうち、21人が授業に参加した。
オンライン昼食会や保護者会も開催予定
さいたま市教委総合教育相談室によると、3回あったオンラインのホームルーム(15分)には延べ57人が参加。朝は自身の映像と音声「なし」での参加も多かったが、文字の書き込みなどで反応する子もいた。長期間にわたり学校に通っていない子どもは生活リズムが崩れていることも多く、総合教育相談室の担当者は「よくぞ10時に起きて参加してくれた」と喜ぶ。この日の授業は1時限で、通信環境の整え方や通信アプリの操作法を丁寧に説明した。
毎月20~25日に申し込めば、翌月1日から授業に参加できる。6月にオンライン昼食会、7月に保護者会を予定している。
この日の定例会見で、細田真由美教育長は「もう少し(申し込みが)多いと考えていたが、まだ新学期で学校につながれると子どもや保護者が強く思う時期」と指摘。夏休み明けなど学校に行けなくなる子が増える時期に備え、学校などを通じて周知するとした。
グロースについての説明動画は、さいたま市公式サイトの市教委のページで見られる。