八王子市に新たな給食センター完成 市内最大規模で中学11校へ「温かく、おいしい給食を」

昆野夏子 (2023年9月6日付 東京新聞朝刊)

学校給食センター楢原の調理場=八王子市で

 八王子市の学校給食共同調理場「学校給食センター楢原(ならはら)」が同市楢原町に完成し、今月、稼働を始めた。八王子市内4カ所目の学校給食センターで最大規模。市立中11校の給食調理を担う。

1日5000食 アレルギー調理室も

 学校給食センター楢原は第1調理場と第2調理場を備え、最大で1日約5000食を調理できる。第二中や横山中、甲ノ原中などに給食を提供する。稼働に先立ち8月27日に施設で開所式があり、石森孝志市長ら関係者約40が出席。甲ノ原中の生徒らも参加し、テープカットをして完成を祝った。

開所式でテープカットをする出席者

 式典後、出席者らは調理場を見学。「煮炊き調理室」「野菜下処理室」「炊飯室」のほか、アレルギーの原因となる特定原材料を取り除いて調理する「アレルギー調理室」などについて職員の説明を聞き、感心した表情で見入っていた。

 また、施設で調理した給食の試食会もあった。この日のメニューは八王子産の野菜をふんだんに使った「夏野菜のカレー」「フレンチサラダ」と、恩方地区のブルーベリーや高月町のヤマブドウを使ったオリジナルソースをかけた「さとやまフルーツソースのヨーグルト」。参加者は「おいしい」と笑顔で頰張った。

 八王子市学校給食課の担当者は「子どもたちに温かく、おいしい給食を届けられる」と話していた。