相模原市のいじめ問題「市教委と学校に課題があった」 臨時校長会で教育長が見解

古川雅和 (2023年10月13日付 東京新聞朝刊)
 相模原市立小学校で昨年起きたいじめ問題を巡り、相模原市教育委員会は12日、市立小中学校など105校を対象にした臨時校長会を開いた。

臨時校長会で話す相模原市の渡辺志寿代教育長

「学校全体で早期発見を」

 渡辺志寿代教育長は、今回の被害児童の保護者が学校などの対応を批判していることについて「市教委と学校に課題があったと認識している」と説明。「子どもを守るということを徹底してほしい」と強調した。

 教育長は集まった校長に対し、教師がいじめを許さないという毅然とした態度をとることを求めた。「いじめの認知件数が多いことは、教師の目が行き届いていることの表れになる」とも語り、学校全体でいじめの早期発見などに取り組むことを指示した。

 各校の取り組みに対して、市教委が全面的にサポートすることも約束した。