「子ども大学よこはま」が新年度生を募集 鉄道、お金、再生医学…学校の勉強とは違う学びを

神谷円香 (2024年2月11日付 東京新聞朝刊)
 横浜市や近郊の小学4~6年生を対象に、研究者や各分野の専門家らが多彩な内容の授業をする「子ども大学よこはま」が、4月末まで2024年度の「学生」を募集している。年に数回、学校の勉強とは違った探求心や好奇心を刺激する学びができる場で、市民ボランティアが運営。2024年度で10年目を迎える。

10年目の「学生」を募集する子ども大学よこはまの大年理事長(中)ら=横浜市役所で

小学4~6年生対象 日曜日に開催

 小学4~6年生を合わせて先着100人募集し、授業料は1年間で4500円。初回は6月9日の「入学式」と記念講演で、「学長」である日本子ども学会の榊原洋一理事長が脳科学について語る。それ以降はいずれも日曜の7月21日、9月15日、11月17日、来年1月26日、3月2日を予定。時間は午後2時~4時(初回と最終回は午後4時半まで)で、場所は横浜市立大金沢八景キャンパスなど。

 内容は、再生生物学や、京浜急行電鉄による京急の話、日本銀行と民間銀行の役割を伝えるお金の話、JR東海のリニア・鉄道館による鉄道や超電導リニアの仕組み、歯や口の健康と多岐にわたる。通年参加が原則で、純粋な疑問を追求する「はてな学」と、社会とのつながりと自分の役割や将来を考える「生きかた学」、地域の文化などを学ぶ「よこはま学」の三つが柱になっている。

 「子ども大学」は2002年にドイツの大学で始まった試み。日本では埼玉県の「子ども大学かわごえ」を皮切りに、各地で誕生した。授業は相互のやりとりが盛んになるといい、「子ども大学よこはま」を運営するNPO法人の大年(おおとし)美津子理事長は「自分たちの未来を切り開きたいという原動力になると感じている。内容の一つでも興味があったらぜひ来てほしい」と話している。

 応募は「子ども大学よこはま」のウェブサイトで受け付けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年2月11日