〈清水健さんの子育て日記〉16・もうすぐ七五三 パパ5年生の「ありがとう」

(2019年10月18日付 東京新聞朝刊)

ピンクリボンイベント、初めて主催しました

「パパのお迎えうれしい!」 息子がいとおしくて

 幼稚園からの帰りを待つバス停。バスの中から、僕の姿が見えたんだろうか。息子は降りてくると同時に僕の足にしがみついてきた。その姿をみて、周りのママさんたちが「どうしたの! 今日はパパのお迎えでうれしいんだ!」。その言葉にパパが一番、喜ぶ。わかっている、ママさん達(たち)も僕に気を使ってくれているのは(笑)。

 でも、素直にうれしくて、あまりにうれしくて、そのいきおいのまま、「よし、このまま遊びに行くぞ!」って、制服のまま向かった先は、息子の好きな恐竜、昆虫の博物館。「パパ、今日はお休みだよ!」「えっ」。こういう日に限って閉館日。ごめん。パパはがっくり。「いいよ! 公園で遊ぼうよ」って、お目当ての博物館ではなかったけど、夕方まで走り回り、車の中で「すごく楽しかったね」と、話す息子がいとおしい。


〈前回はこちら〉14・息子「プールで一番だったの!」…何が?


帰宅遅れても手をつないで銭湯へ 親子の最高時間!

 「今日は早く帰ってくるからね」。仕事で帰りが遅くなる日が続き、「今日こそは」と、朝に約束。なのに、こういう時に限って、もう少し時間がかかりそうだ。ばあちゃんにLINEで息子の様子を聞いてみる。返信には「パパ、遅いねって言ってるよ」と。ごめん、でも仕方がない…。予定より2時間は遅い帰宅になったけど、玄関を開けたら「パパだ!」。その一言に心救われます。「大きいお風呂に行く?」と聞くと、満面の笑みで「うん!」。家から歩いて5分の銭湯に手をつないで歩く。この時間が最高の親子時間。湯冷めしないようにパーカをカバンに入れる。季節も進んでいます。

5歳になった息子 天国のママはどう見てる?

 もうすぐ七五三。つい先日、鶴の折り紙を愛犬にカミカミされ、涙をポロポロと流し泣いた息子。愛犬も一緒に遊びたかっただけ。それを息子もわかっているから、愛犬には叱らず、自分だけが泣く、我慢の涙。そんなわが子も5歳になります。早いです、時の流れは。帰りが遅くなったり、僕ひとりではもっと寂しい思いをさせたりしたかもわからないけど、周りの協力のおかげです。笑って写真を撮ろうな。そして、みんなに見せてあげよう。「5歳になったよ」って。

 息子の姿、ママはどう見てるんだろうな。たぶん、「みんなに、ありがとうを言ってくださいね」って。多くの人に支えられ、僕もパパ5年生。10月はピンクリボン月間。この時期はやっぱり、妻を思い出す日が続く。自分を大切にすることが、大切な人をも守る。忙しい日々だと思いますが、「乳がん検診に行っている?」。そんな会話が生まれればうれしいです。(フリーアナウンサー)