〈各市の新年度予算案から〉三鷹市 待機児童解消へ定員拡充 保育所83人、学童保育100人

花井勝規 (2022年2月17日付 東京新聞朝刊)
 〈2022年度予算案〉東京都三鷹市は、一般会計予算の規模は3年連続で700億円台で、過去最大を更新。河村孝市長は「市内には中堅規模以上の企業の通勤者が多く、市民税収入が想定より落ち込まず、手堅かった。この状態が何年も続くとは思わないので堅実な財政運営をしていかねばならない」と力を込めた。

補聴器購入を助成 

 新規事業では、「ボランティアポイント・地域通貨」(仮称)の導入事業が関心を集めそうだ。「市民参加でまちづくり協議会」などでボランティア活動に参加した人や、健康増進や環境保全への取り組みをした人に地域ポイントを付与し、たまったポイントを記念品やスポーツセンターの利用料の支払いなどで使えるシステムを構築する。

 4万円を上限に、補聴器購入費用の半分を助成する制度を10月から始める。多摩地域では初めて。

三鷹市の河村孝市長

 公立、私立を併せ計6施設の新規開設や定員拡大で83人分の保育定員を新たに確保し、4月から待機児童の解消を図る。学童保育所3施設で計100人分の定員を拡充し、こちらも待機児童の解消を図る。

 2月1日現在の市の人口は19万450人。1人当たりの歳出額は39万4220円。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年2月17日