乳幼児の手足口病が流行中 東京都が3年ぶり警報 接触やタオルの共有に気をつけて

佐藤航 (2022年8月13日付 東京新聞朝刊)

 乳幼児を中心に夏場に感染拡大する感染症「手足口病」が、東京都内で流行しつつある。都は4日、患者数が3年ぶりに基準を超えたとして警報を発令。新型コロナウイルスと同じマスク着用や手洗いなどの感染対策の徹底に加え、感染経路として多い子ども同士の接触に注意を呼びかけている。

口の中や手のひら、足裏に発疹・水疱

 手足口病はウイルスによる感染症で、口の中や手のひら、足の裏などに発疹や水疱(すいほう)ができ、1週間ほどで収まることが多いが、まれに重症化することがある。

 都は感染症の流行を把握するため、都内264の小児科を定点医療機関に指定。各保健所管内の1医療機関当たりの手足口病患者数(7月25~31日)は多摩府中で18人、世田谷で16人、多摩小平で14人となるなど、警報基準(1週間当たり5人)を大きく超過。大田、練馬、足立、多摩立川でも13人に達した。都内全域の平均は4.78人だが、基準を上回る地域が一定数になった場合は警報を発令することになっている。発令は2019年7月以来。

 過去2年間の流行が抑えられていた背景について、都の担当者は「新型コロナ対策の徹底が要因の可能性はあるが、昨年は別の感染症が流行しており、因果関係は分からない」と説明。感染経路は、せきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)のほか、体に付いたウイルスなどからも広がるため「家族でタオルを共有をしないなど、接触に気を付けてほしい」と呼び掛けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年8月13日