草加市の市立保育園で不適切保育 「おむつで頭をはたく」「部屋に閉じ込め」など12項目
大沢令 ( 2023年12月20日付 東京新聞朝刊に一部加筆)
埼玉県草加市は19日、市立保育園で市職員による不適切な保育が判明したと発表した。市は不適切な保育を行っていたとして、32~48歳の職員4人を文書訓告や文書注意、口頭注意とした。措置は14日付。
関係者からの相談で発覚
草加市によると、職員らはおもらしをした子どもに「だからさっき行っておけばよかったのに」と未使用のおむつで子どもの頭をはたいたり、子どもを教材室に閉じ込めようとしたりするなど、2019~21年度の計12項目について不適切な行為と認定した。職員らは今月から保育現場を外れているという。
昨年12月に保育園で不適切な保育が行われていたのではないかと関係者から相談があり、市が職員からヒアリングするなどして事実関係の確認を進めていた。
不適切と認定された行為
- 子どもを教材室に閉じ込めようとした
- 教材室に子どもを一人にした
- 子どもの帽子を取って逃げる遊びで、一部の子どもが嫌がっていた
- おもらしをした子どもに「だからさっき行っておけばよかったのに」と未使用のおむつで子どもの頭をはたいた
- トイレに行かず、漏らしてしまった子どもに、怒ってパンツを部屋の隅に投げつけた
- 午睡を嫌がる子どもの布団を廊下に出した
- 和太鼓の練習中、よそ見した子どものバチを取り上げ、大声で叱責した
- 運動会の練習中、時間がかかる子どもに「遅い!」と怒鳴った
- 劇の練習中、あくびをした子どもに「あくびしない!」と怒鳴った
- ほかの児童の前に連れていき叱責した
- 長時間叱責した
- 苦手な食べ物を無理やり食べさせた
(草加市ウェブサイトより)
コメント