不適切保育、ベビーカーの立場、早期教育への疑問…みんなの本音は?〈東京すくすく5周年 記者座談会・後編〉

写真
 「東京すくすく」開設5周年に合わせた記者座談会では、この5年間に生まれた0歳~未就学児の子を育てる記者4人が、この間、反響が大きかった子育てのテーマについて語り合いました。出産後のパートナーとの関係や時間の使い方の変化、子育ての喜びと苦労について取り上げた【前編】に続き、【後編】では保育園とのかかわりや、子どもや保護者への対応に疑問を感じたときの園との向き合い方、習い事やコロナ禍での出産・子育ての経験について話しました。

【反響の大きかった記事ベスト10はこちら】

参加者と家族構成、育休の取得状況

A介(40代前半、男性):共働きの妻、小2の長女、3歳の次女。次女の誕生後に1年間の育休を取得。

B香(30代後半、女性):同業の夫、4歳の息子、2歳の娘。連続で育休を約3年取得。10時~16時の時短勤務中。

C奈(30代前半、女性):同業の夫、2歳の娘。約1年間の育休を取得。

D太(30代前半、男性):共働きの妻、0歳7カ月の娘。半年間の育休を取得。

保育園とのかかわり 気になることは? 

司会 後半はまず、園(保育園・幼稚園・こども園)とのかかわりについて。保活や、保育士、幼稚園の先生とのやりとりで印象深かったことはありますか? 近年問題になっている保育士の働き方や配置基準の問題不適切保育については、すくすくでも開設当初から取り上げてきました。実際の体験や思うところを聞かせてください。

1歳の娘が、しゃべらなくても行き渋り

C奈 不適切保育については、自分も心当たりがあります。前に住んでいた自治体でのことです。1歳4カ月で入園した保育園が、小学校に入るころには自分で何でもできて褒められるのが売りというしつけの厳しい保育園でした。

写真

 「自分で使ったおもちゃは片付ける」というルールがあるのですが、ある日の帰り際、輪なげを足でちょんと蹴った娘に先生が「足でやらないの!」と怒鳴りながら、娘の足元の床をバンとたたいたんです。他の園児に対しても、玄関先できゃっきゃと楽しそうに笑う大きな声の3歳児をギロッとにらんだり、床におなかをつけて遊んでいた3歳児2人の腕を強引に引っ張り、正座させて叱ったり。友達のおもちゃを奪ってしまった娘から、先生が無理やりおもちゃを取り返す場面も目撃しました。

 周囲の先輩に相談しても「気にしすぎでは」と言われるので、自分が過保護なのかと迷いましたが、「ちょっと厳しすぎないか」と園の責任者に相談。責任者からは「自分は子どものころ親からたたかれて育ったが、今の子どもは親が甘いので痛みを知らない。やられたら痛いんだということを身をもって教えなければいけない。いけないことをしたら軽くおしりをたたくこともある」と保育士を擁護するような話をされました。「今は、虐待に当たる」と説明しても取り合ってもらえませんでした。

 後日、耳に大きなあざをつくって帰ってきましたが、先生たちは原因は分からないというばかりなので不審に思って転園したことがあった。振り返れば、娘は1歳で言葉をしゃべらないなりに、行き渋りの様子を見せていた。市には「不適切な保育園だ」と手紙を出しましたが、今もその園は変わらず運営しています。

写真

保育園で「原因はわからない」と言われた耳のあざ

司会 入園して初めて、そういう園だと見えてきたのですね。

C奈 実は上位で希望した園には入れず、申し込み時点で見学をしなかった園に入園が決まったため、事前に分かりませんでした。見学をしておくべきだったと反省しています。

認可園と認可外 こんな格差でいいのか

A介 長女は4カ所の保育園に通いました。(1)出生時に勤務していた地域の小規模保育施設(2)都内への転勤後に認可外保育施設(3)都内の小規模保育施設(4)都内の認可保育園です。

 (2)の認可外でのことです。年度途中の転勤で、当然のように預け先は見つからず、バスで15分ほどの場所にやっと見つけた保育園でした。半年ほどお世話になりましたが、別の園に移った2年後、園児への暴力など不適切保育が発覚した、とのニュースが。思い返してみると、1歳だった長女の左ほおに大きなあざができたことがありました。

 昔ながらのおばちゃんたちが主力のアットホームな園で、人手が少ないながらも手作り感満載の行事を開催してくれたりと、信頼感もありました。当時は「遊び中にぶつけた」との説明を信じていましたが、うちの子のあざも暴力だったのでしょうか。

司会 園に対して気になることがあるときに、どう対応するかは迷いますよね。でもせっかく決まった入園先だから、毎日お世話になる先生とぎくしゃくした関係になるのが怖いから、と親が違和感をのみこんでしまうと、言葉で十分に表現できない子どもがつらい思いをすることもあります。園の方針もそうですが、個々の先生との関係も難しいです。

写真

A介 その後の2カ所はとても良い園で、特に認可保育園の施設、人材、保育の内容の充実ぶりは、認可外と比べると天と地の差がありました。うれしいだけでなく、そんな格差が存在して良いのかという違和感を覚えています。広い園庭、アスレチック遊具、手作りおやつ、野菜栽培や梅ジュース作り、みそ作り体験などの食育など、目を見張るような充実ぶりです。

 政府などの発表では待機児童問題はかなり解消したとされますが、事実上4月入園でなければ入れなかったり、至難の1歳児入園を避けるため復職を早めて0歳児で入園せざるを得ないケースがあったりと、まだまだ望ましい水準には達していないと感じます。

 当初、長女の入園先に決まった小規模で入園前の説明会があったのですが、そこでの説明に強い違和感を覚えました。「いま皆さんは仕事をしていると思うが、やっぱり子どもは母親といる時間が一番」「土曜保育は一応制度としてはあるが、できるだけ使うべきではない」など、仕事を辞めて育児に専念することを促すかのような発言が続き、市役所に相談。結局、別の小規模に入園しました。

D太 来年4月の入園申し込みを控え、先日初めて認可外保育園の説明会に参加しました。都内の保育園で園庭はなく、近くの公園まで遊びに行くとのこと。また小学校受験の準備を0歳から始める園もあるのには驚きました。

始めどき、辞めどき…悩ましい習い事

司会 子どもの教育は保護者の大きな関心事です。すくすくでも、大人がどんなスタンスで子どもに向き合うかを取り上げた記事は、毎回議論を呼びます。「3+1=5」とした幼い娘の答えにマルをつけた数学者の考え方を紹介する記事や、算数の掛け算の順序についての記事に対しては、賛否だけではなく、「子どもの育ちの見守り方」という視点からのやりとりが展開されました。みなさんは、習い事や早期教育、ゲームやタブレットとの付き合い方など、どうしていますか?

嫌がったら辞めさせるか、続けるのか

A介 習い事は悩ましいです。早期教育には強い違和感があります。ゲームやタブレット、大変お世話になっています。

 長女は3歳からピアノと水泳、その後もいくつか習い事を試してみましたが、続いているのはピアノのみ。本人が嫌がったら辞めさせてよいのか、無理にでも続けさせた方が本人のためなのか、が悩みです。

写真

辞めどきが難しい習い事。嫌がったら辞めさせてよいのか、続けさせた方が本人のためなのか…

 次女も3歳半になり、そろそろ何かと思っているが、長女と趣味嗜好(しこう)がまったく違う。本人のことを優先したら長女とは別の習い事になるかもしれないが、送り迎えが大変…と思うと少し気が重いです。夫婦とも土曜・日曜など勤務が不規則で、祖父母も遠方にいて頼れないので日程調整も一苦労。

B香 4歳の息子は英語、音楽、無料の体操教室、2歳の娘は英語教室に通っています。出産前はのびのび育てたいと思っていたのですが、恥ずかしながら情報や周りに流されることもあり、習い事も始めました。土日に何もないとだらだら過ごしてしまうので、習い事を入れてリズムを整えているというのもあります。私がやらないタイプなので、ゲームやタブレットはまだ使っていません。

早期教育、特に英語に疑問を感じます

A介 早期教育は、周りでもみんな熱心だが共感できません。「早く」することには「他人より先んじる」ことが含まれており、結局は学歴主義、競争。負けが存在すること、わが子が敗者になる可能性もあることを分かった上でレースに参入するのは一つの見識ですが、受動的に焦らされ、いつの間にか参入させられるのは違うのでは?と思っています。

 特に公教育を含む英語教育の早期化は、英語ペラペラ=国際化という、「多様性」とは真逆の画一的な思考や、大人になって英語を実際に使う人は人口の10%未満しかいないのに「実用性」が強調されることにも疑問を持っています。言語を学ぶことは面白いし意義があること。でも、すべての子どもが早くから学ばなければいけない、ということはふに落ちません。

 しかし、親族に英語話者(非日本語話者)がいることもあり、英語に親しんでほしいという矛盾した感情もあります。親族に会うときに英語でメッセージカードを用意したり、日々の様子を写真や動画で共有する工夫はしているが、英語教育としては特に何もしていません。

 ゲームやタブレット、特にネット動画は、知ってしまった以上は切り離せません。飲食店や電車内で親が助かる面も多いにありますし、小説やマンガ、映画、美術と同じく「鑑賞」体験にもなり得ると思います。時間、コンテンツ制限の徹底が課題です。

写真

子どもにたくさんの体験をさせてあげたいー。そう願う一方で、早期教育に踏みこむかどうかは悩ましい

D太 習い事と保育園が一緒になっているような認可外の施設の入園を検討しています。英語に触れあうカリキュラムがあり、妻は「早いうちから英語に親しみを持てれば」と言っていますが、ひらがなを知る前から英語に触れるのはどうなのかという思いがあります。

 習い事に限らず、なるべく多くの景色を見て、いろんなものを触ってほしいと思っています。ただ、この夏のような猛暑だと散歩も行きにくく、本当はもっといろんなところに連れていってあげたいです。

子どもと安心して外出できていますか?

司会 子どもと安心して外出できるような空気づくりも重要です。電車内のベビーカー、子どもの声を騒音扱い、規制の多い公園問題など、社会が子どもや子育て世代に注ぐ目について思うことはありますか。通勤のために満員電車にベビーカーで乗らなければいけない母親たちが「びくびくしながら電車に乗らなければならない社会の雰囲気を変えたい」と上げた声を取り上げた記事や、予期せぬ妊娠をして生後5日で息子を里親に託した女性と特別養子縁組を紹介する記事には、社会のあり方を考えるコメントが相次ぎました。

妊娠中に電車に乗ったら、ため息を…

D太 妻の話ですが、妊娠中、おなかも結構大きくなってきた頃、通勤電車に乗ったとき、目の前で座っている女性が妻のおなかを見て大きくため息をついたそうです。特に席を譲ってくれるわけでもなく、ただため息をつかれる。こちらも別に譲ってほしいと言っているわけではない。妊娠して子どもを産むということが必ずしも全ての人に歓迎されているわけではないと感じました。

 生まれてからの話としては、ベビーカーで電車の車いす・ベビーカースペースに乗り込むと、ほとんどの人は場所を譲ってくれます。しかしそのベビーカースペースがどの車両にあるのかの案内が分かりやすいところにない場合が多い。東京の場合、路線同士が乗り入れていて、どの会社の車両が来るかによって変わる場合もある。そもそも混みすぎで乗れないこともあり、鉄道インフラはまだまだベビーカー利用者には厳しい部分があると感じます。

 公共施設のベビー休憩室を夫婦でよく利用しますが、後から入ってきた女性に「なんで男性がいるの?」というような顔をされたことが何度かある。休憩室の奥にカーテンで仕切られた授乳室がある場合が多く、男性の私が一人で手前の休憩室にいると、警戒されてしまうのかなとも思います。

写真

子どもと安心して過ごせる場、出かけられる場があるかどうかは子育て世代にとって大きい

B香 2歳の娘は電車やバスで泣くことがありますが、周りの目は気にしないようにしています。夫はにらまれたことがあるそうです。朝、雨のときなどタクシーで保育園に行くこともあるのですが、私+子ども2人と分かるとドライバーから明らかに嫌そうな態度を取られることもあります。この前は下車するときにもたついていると、嫌みな感じで「ありがとうございました」と2回言われ、「早く降りろ」オーラを出されました。

 逆に通勤中の電車で泣いている子がいるときは、どう対応したらお母さんが気が楽になるかなと考えるのですが、人それぞれだし、難しいなと思います。

ベビーカーへの圧力は減ってきたかも

B香 大阪で暮らしていたときは、スーパーや道ばたで会った人から「大変だけどいまが一番いい時期よ」「夫婦げんかは子どものいないところでね」など声をかけてもらうことが多かったです。私はそういうやりとりがうれしく、温かく子育てを見守ってくれている感じがして心地よかったです。そういう経験もあって、親だけじゃなくてみんなで子どもを育てていくという考えが広まればいいなと感じます。

C奈 前任地は県庁所在地でそれなりの都会だったので、親元離れての子育てをやっていけるか不安でしたが、道を歩いていて、にこにこしてくれたり、「2歳くらい?かわいいね」と声を掛たりしてくれる人がすごく多かったです。ちょっとした声かけが、疲れている体と心にしみました。

 8月に都内に引っ越したばかりで、また不安に思っていますが、自宅周りでは、同じようににこにこしてくれたり声をかけてくれる人が多くてほっとしています。新宿三丁目ではベビーカーで歩いていると、スマホを見ながら歩いていた男性から舌打ちをされたので、「これが大都市東京だ~」と実感しました。本当に人それぞれです。

A介 電車内でのベビーカーへのプレッシャーは、長女のとき(ベビーカー利用は2015~2017年ごろ)と比べるとかなり減ったように個人的には感じています。席を譲ってもらえることも少しだけ増えたような。

コロナ禍の出産・子育て どうだった?

司会 この5年の間には、新型コロナウイルスの流行に伴う社会的な変化を誰もが経験しました。特に家庭、園・学校といった子どもが過ごす場での混乱は大きく、「仕事休めない、子どもはどこで過ごせば…」(保護者)「崩壊寸前の保育現場 コロナ対応が追い打ち」(保育士)と現場の様子を伝える記事に悲鳴のようなコメントが集中しました。みなさんは、コロナ禍での出産・子育てを経験していますが、不安やままならないことが多かったのではないでしょうか。

公園の遊具の使用禁止、何だったのか

A介 次女が生まれたのは2020年1月。ちょうどダイヤモンド・プリンセス号での感染発覚が報じられる直前だったのですが、まだコロナは「海外ニュース」的な扱いで、出産にも立ち会えました。4月から1年間の育休を開始して、すぐに緊急事態宣言。当時4歳の長女は保育園が登園自粛となり、公園でも遊べず、ストレスがたまったのか奇声を発することもありました。

 当時も疑問だったが、公園の滑り台やブランコなどが使用禁止になったのは一体何だったのだろう。遊具を介して感染が広がった、というエビデンスでもあったのだろうか? 区立の公園などはいち早く規制されたが、正規の公園ではない団地内の滑り台などの「抜け穴」がないかと、近所を探し歩いたりしました。が、遊んでいると遠くにいる高齢の男性からじーっと見られているのに気づき、こそこそと退散した思い出もあります。

写真

親同士のつながりもでき、育児の悩みを相談することもできる児童館

B香 2歳の娘は2021年2月に生まれ、コロナ禍での出産となりました。児童館などはほとんど行かず、当時2歳だった息子につきあい、生後3カ月くらいから毎日抱っこひもで公園に通っていました。家族以外の大人はずっとマスクをしているので、どんな影響があるのかは分かりませんが、今のところ感情豊かに育っています。

 最近、園で先生のマスクが任意になり、幼児クラスの子たちは普通に受け入れているようなのですが、乳児クラスの子は珍しそうにじっと見ていたそうです。マスクが当たり前で育ってきたことの影響なのかなと感じました。

妊娠中の妻が感染…「順調です」に涙

C奈 妊娠期の体調が一番しんどい時期は、外に出られない日もあり、自宅で電話取材のテレワークをさせてもらったことがありました。出産は私も2021年2月。立ち会い出産も面会もNGのころです。7月に里帰り出産した実家からさいたま市に戻りました。

 さいたま市は、児童館は時間制で予約すれば入れたので、1日家にいられない性分のため、毎日のように近所の3カ所の児童館を巡りました。そこでミルクを飲んでくれない悩みなどを保育士さんらに相談できて助かっていました。

 だんだんと同じ児童館に出入りすることに飽きてきましたが、児童館で出会った母親からの情報で子どもが遊べる保育園に連れて行ったり、近所で「ぐちゃぐちゃ遊び」という教室を見つけて通いだしたらこれまた楽しくて、0歳期の子育てはコロナ禍でもとても楽しむことができました。

D太 妊娠中の妻が、15週6日目でコロナに感染しました。安定期と言われる16週に入る直前のタイミングでした。仕事で2泊3日で出張に行き、そこで感染したようです。38度の高熱が出てすぐに病院でPCR検査。陽性に。妻は2日ほど高熱が出た以外はせきが少し続いたくらいでしたが、おなかの中の赤ちゃんに影響がないか気が気ではありませんでした。

 感染が7月3週目で、次回の妊婦健診が8月1日。妊婦健診で「順調です」の言葉を聞くまでは生きた心地がしなかった。医師から順調ですと聞いたときは夫婦で泣きました。

 出産は2023年の年明けで、病院が立ち会い出産を再開した直後でした。出産に立ち会えるかは、その後の子育てに主体的に関われるかを左右すると思います。苦しんでいる妻の大変さを知ったことが、産褥(さんじょく)期で妻がなかなか動けないときの育児のモチベーションになったことは間違いありません。

座談会を終えて

 「東京すくすく」が開設してから5年。日々、記事に寄せられるコメントを追っていると、子育てへの社会のスタンスが変わってきていることを強く感じる瞬間があります。私たち編集チームがそれを最初に実感したのは、「第4子パパ初育休~口唇裂の子を迎えて」という連載記事へのコメントを通してでした。この記事を公開した2018年当初は、「半年も育休を取ってえらい!」と男性記者に拍手を送るようなトーンの声が大半でした。それが変わったのは2020年の終わりから2021年にかけてでしょうか。「育休を取っただけで胸を張らないでほしい。妻の子育ては、あなたが職場に戻った後も続くんです」といった内容の厳しい声が目立ち始めたのです。世の中で男性の「取るだけ育休」への批判が起こったのもこの頃でした。

 この5年間で前進したこともあれば、いまだに道半ばの課題も同じくらいあります。2019年秋に公開した「産後クライシス」についての記事では子どもの誕生後も生活スタイルが変わらない夫に妻がイライラする象徴的な場面として、慣れない育児で疲弊する妻の横で、われ関せずの表情でスマホをいじる夫のイラストを掲載しました。4年前と全く同じ光景が2023年の今も繰り広げられている、という座談会参加者の話はそのまま、記事に届くコメントの今を映していると感じます。

 保育現場の人繰りの厳しさ、そしてそれが不適切な保育や子どものケアの見落としを生む構造。この5年間で、改善するどころか、より状況が厳しくなっている現場もあります。

 次の5年で「東京すくすく」として何を見つめ、報じていくか。記者として、子どもの育ちに関わる大人の一人として、引き続き、チームで取材を続けていきます。

(東京すくすく編集長・今川綾音)

0

なるほど!

3

グッときた

0

もやもや...

0

もっと
知りたい

すくすくボイス

この記事の感想をお聞かせください

/1000文字まで

編集チームがチェックの上で公開します。内容によっては非公開としたり、一部を削除したり、明らかな誤字等を修正させていただくことがあります。
投稿内容は、東京すくすくや東京新聞など、中日新聞社の運営・発行する媒体で掲載させていただく場合があります。

あなたへのおすすめ

PageTopへ