よしお兄さん&りさお姉さんインタビュー(3)”ロス”になったお母さん、お父さんへのメッセージ

原田晋也

 

「すりかえかめん」と「すりかえおじょう」が絵の一部をすりかえてしまう人気コーナーだった「すりかえかめん」。

インタビュー(2)子どもへの接し方は、お母さんたちから学びました から続く)

かつての夢は「タカラジェンヌ」「地方公務員」

―上原さんはミュージカル女優になりたいという気持ちが小さい頃からあったんですか?

上原 もともと宝塚が好きで、タカラジェンヌになりたかったんです。でも音楽学校に受からないと入れないので、2回受けたんですけど、2回とも落ちてしまって…。じゃあどうしよう、となったときに、たまたま洗足(学園音楽大)のミュージカルコースを見つけて。「ここなら私がやりたいことできるかもしれない」と思って入りました。実際、本当にできていました。

―小林さんは元々、何になりたいと思っていたんですか?

小林 一番最初に、なりたかった職業って聞かれて記憶にあるのは「忍者」(笑)なので、番組で忍者ができてうれしかったんですけど、それは置いといて。

上原 置いといて(笑)

小林 小さい頃、体操に初めて出会ったのが、地域の運動遊び、体操遊びみたいな教室で、そこでマット運動とか、簡単に体を動かすことをやっていました。大学は社会体育学科という学科で、地域に体育や運動がどのように根付くかとか、そういう勉強をしていました。そのまま卒業して地方公務員になって、仕事のかたわら、子どもや高齢者とかにアフター5で体操を教えられたらな、って当時は考えていました。

バラエティーで「本当にそのまんまなんだね」

―卒業後、バラエティー番組の出演など活動の場を広げています。「意外だな」「あ、そうだったの!?」と驚かれたことは何かありますか?

小林 私の場合は、ついこの間の収録で言われたのが「本当そのまんまなんだね」「真面目だね」とか。先ほども言ったように「お兄さんらしくなる」って思わずに「自分が体操のおにいさんですよ」っていう形で行ったので、ギャップがないのかな。

上原 私はそういうところには出入りはしていなくて、唯一ラジオだけ。

小林 大ちゃん(横山だいすけ)との。

上原 大ちゃんとのラジオしかやってなかったんですけど、反響すごいよーって言われて、ちょっと調べたら「ホンワカしてるんだね」って出てきて。「ホンワカしてない!」って思いました。これはちょっと、どっかのタイミングで言わないと、私しんどいなって思いました(笑)

沖縄で収録された「ブンバ・ボーン」

小林 外行きになっちゃってる(笑)

上原 外行きになっちゃってたみたいで、私も(録音を)聞いてみたら「あれ?なんか思ってたよりすごく声高いな」って。

小林 緊張するとそうなるのかな。

上原 そうなんでしょうね。緊張するとちょっと声が高くなるから。「あー自分の首絞めた!」って思いましたね。

小林 逆に言うと、普段テレビで見ていたあの印象と同じってことだね。

上原 どっちかっていうと、私は声が大きすぎて「声量おばけ」っていうあだ名をつけられていたんですけど。

小林 とあるお兄さんにね。

上原 とあるお兄さんに。舞台だとパーンって声を出すんですけど、ラジオのこぢんまりした空間で、どのトーンでしゃべっていいのかがわからなくて。いろいろ探りながら、しかも緊張してる状態でしゃべったので自分でもびっくりするぐらい高くなっていて。ちょっとどこかで、「そうじゃないですよ」っていうのはちゃんと伝えないと…。

ワンオペ育児に奮闘するお母さん、お父さんへ

―共働き家庭や、配偶者の仕事が忙しくてワンオペ育児になっている家庭で、お二人は子育ての伴走者だったと思います。お二人が卒業し、寂しくて「ロスになった」という声も聞きます。そういうお父さん、お母さんにメッセージをお願いします。

小林 「ワンオペ」という言葉を聞いて、何のことかと思って調べたんです。なんか1回手術するの?とか(笑)。そしたら、「自分一人で作業する」という。ああ、そういう言葉が出てきたんだなあ、としみじみ感じています。卒業したときにもらったメッセージにも、「私はワンオペなので、助かりました」っていう言葉がいっぱいありました。そういう部分で貢献できたのは嬉しく思います。

 その方々のルーティン(日課)からは外れてしまいましたが、自分の活動は同じようなことを続けていくので、ぜひ追いかけていただきたいです。プラス「おかあさんといっしょ」という番組は、同じ時間に同じようにやっていて、新しいお兄さんお姉さんたちがいますので、そちらも楽しみにしていただければ、きっとロスにならずに頑張っていけるんじゃないかなと思います。私ももちろん、新しい方法でそういったお父さんお母さんを手助けできるよう頑張ります!

上原 ワンオペって言うんですね、知らなかった。そういうお話を聞くと、うちの母は大変だったんだなって思いますね。父は会社に行っていて、子ども3人を母一人でみる子育てだったので。

 子育てに助かる、と思っていただける番組に参加できたのは、すごく幸せですね。番組に出ることがなくなり、私はまだ何にも(他の番組に)出ていないので、皆さんとお会いする機会はない状態ですが、自分のペースでやっていけたらいいなって思っています。もし、また目につくことがあれば、親子で一緒に見ていただけたら嬉しいです。私も、今のニュー「おかあさんといっしょ」を見ています。ぜひ一緒に応援しましょう!

よしお兄さん&りさお姉さんインタビュー(1)奇跡に近い毎日。やりがいしかなかったです
よしお兄さん&りさお姉さんインタビュー(2)子どもへの接し方は、お母さんたちから学びました

コメント

  • 卒業おめでとうございます。コロナウィルス気をつけて
     
  • りさお姉さんよしお兄さん卒業されて今どうしてるかなと寂しくてここに来ました。笑 私もワンオペ育児の1人で、「お母さんと一緒」は欠かせません!よし兄りさ姉の明るくてよく通る声が好きでした。またどこかで