すごろくを楽しみながら「あらかわ」知ろう 荒川区の市民グループが作成
砂上麻子 (2021年5月21日付 東京新聞朝刊)
東京都荒川区内の公園や施設をめぐりながら、区について知ってもらう「あらかわしあわせすごろく」が完成し、区内の子ども食堂などで配布されている。新型コロナウイルスで人が集まるのが難しい中、開発した市民グループは「すごろくを通じて、荒川の魅力を知ってほしい」と話す。
子ども食堂など相談できる場も紹介
すごろく作りは、区内でボードゲームを通して子どものコミュニケーション力を高める活動をしている団体「おもちゃ&ボードゲームライブラリーin荒川」と住民らが昨年9月から着手。荒川区役所をスタートし、ゴールのあらかわ遊園を目指す「コース」で、図書館や公園など区施設のほか日暮里繊維街、三河島韓国料理街などの商店街も盛り込んだ。
区内の子ども食堂や子育て交流サロンなど、子どもや住民が困ったときに相談できるところも紹介。遊びながら区について知ることができる。
区民幸福度のポイント獲得も
区が取り組んでいる「健康・福祉」「子育て・教育」などの指標を基にした区民幸福度「GAH(があ)」のポイントがもらえたり、失ったりするマスもあり、ゲーム性を高めた。集めたポイントの量が勝敗を左右する。
100セットを作成。16日には区内の子どもや大人が集まってすごろくを体験した。おもちゃ&ボードゲームライブラリー代表の鈴木訪子(ことこ)さん(69)は「地域の人の活動も分かるように工夫した。幅広い世代に楽しんでもらいたい」と話す。
問い合わせは鈴木さん=電話090(4411)5996=へ。