〈23区の新年度予算案から〉豊島区 としま子どもの権利擁護センター(仮称)を新設

長竹祐子 (2023年2月1日付 東京新聞朝刊)
<2023年度予算案> 豊島区は、としま子どもの権利擁護センター(仮称)新設に900万円を計上。長崎健康相談所が入った複合施設として1日、開所する区児童相談所(長崎)と合わせ、子どもと女性にやさしいまちづくり実現を目指す。

子どもと女性にやさしいまちづくり

 関東大震災から100年の節目にあたり、防災力強化のため巣鴨地蔵通りと立教通りの無電柱化する事業にそれぞれ4億9200万円、4億200万円を盛った。区の面積の計4割を占める木造住宅が密集する地帯で、老朽建物の建て替え助成制度も拡充する。

 独居高齢者の割合が日本一高い豊島区として、個別避難計画の作成など災害時に備える。斉藤雅人副区長は「要配慮者への対策は喫緊の課題だ」と話した。

 文化の力で街の魅力を向上させる「国際アートカルチャー都市」推進のため、文化を基軸としたまちづくり7事業に計5700万円を計上。トキワ荘マンガミュージアムを中心に、昨年に開館した昭和歴史文化記念館など一帯を回遊してもらう南長崎マンガランド事業などを進める。

 高野之夫区長は記者会見を欠席した。区長は先月初め新型コロナに感染し入院。退院後、基礎疾患に配慮し、自宅で職務を続けているという。