ヘラクレスもネプチューンもギラファも!生きているカブト&クワガタ大集合 栃木・大田原の自然観察館
原田拓哉 (2020年7月26日付 東京新聞朝刊)
子どもたちが大好きなカブトムシとクワガタを集めた夏の企画展「世界のカブト・クワガタ展」が、栃木県大田原市の市ふれあいの丘自然観察館で開かれている。20種類の生きたカブトムシやクワガタを観察できるのが特徴。世界最大クラスのカブトムシやクワガタが間近に楽しめる。9月13日まで。
人気の国内外20種「触覚や足が動くのを見て」
中南米を中心に生息するヘラクレスオオカブトは、世界で最も大きなカブトムシとして知られる。展示されているのは13センチほどだが、18センチに及ぶ個体もあり、子どもたちの人気を集める。同じ南米に暮らす、一対の角が特徴のネプチューンオオカブトも大きなカブトムシだ。
南アジアなどに分布するギラファノコギリクワガタは、大型種のクワガタの一つ。アフリカで生息するクワガタの仲間のタランドゥスツヤクワガタは、鮮やかな光沢を見せる。
国内のクヌギやナラなど落葉樹で見られるヤマトカブト、ミヤマクワガタも楽しめる。生体以外では、カブトムシ255体、クワガタ1349体の標本も展示している。世界各地の珍しい個体も数多い。
鈴木昭宏館長は「図鑑でもいいですが、やはり、触角や足が実際に動くのを見ると、さらに関心が高まるので、ぜひ足を運んで」と呼び掛けている。入館料は大人200円、小中学生100円。原則月曜休館。