父親に「同性愛って気持ち悪いよな」と言われたらどう返す? マンガで高校生が考えた「LGBTパネル展」
練馬区役所で6月13日まで
練馬区と東京学芸大付属国際中等教育学校(同区)の高校生が連携し、LGBTなど性的少数者の権利を啓発する「マンガで高校生と一緒に考えるLGBTパネル展」を練馬区役所で開いている。性自認や性的指向に関する書きかけの漫画が生徒に出題され、生徒が場面に応じたせりふを考えた。観覧無料。13日まで。
固定概念を崩すようなセリフを
漫画で性などの情報を発信するメディア「パレットーク」が協力。「先生が教え子からLGBTであることを告白された」「テレビに出演した同性愛者を見て、娘が父親から『実際いたら気持ち悪いよな』と話しかけられた」の2つの場面について、主人公の最後のせりふを空白にした漫画をパレットーク側が作り、生徒に手渡された。
公民の授業の一環で1、3年生120人が参加。4月から5月にかけ各自がせりふを考え、画像加工サイトを使って完成させた。その中から学校と区が14点を選びパネル展示した。
私が女の子好きって言ったら?
山下りょうさん(1年、以下同)は、先生のせりふを「伝えてくれてありがとう。こうしてほしいとか何か希望はある?」と書いた。その考えを「いきなり助言が具体的過ぎると生徒が傷つくかも。まずは希望を聞く方がいいと思った」と話す。塩谷瑠唯(るい)さんは娘のせりふを「お父さんさ、私が女の子好きって言ったらどうすんの?」と描写。「大人がハッとして固定概念を崩せるようなせりふを考えた」という。
他にも取材に思いを寄せてくれた出品者がいた。
加藤優さん 身内にいるかもしれないと想像しながら取り組んだ。
紺野真理さん 子どもを持つ親に見てほしい。家族に当事者がいる可能性もあることを知ってほしい。
田村遼花(はるか)さん ささいな冗談で傷つく人もいる。同世代に見てほしい。
櫛部紫佑(しゅう)さん ゲイの知り合いがいる。今後も社会的に苦しむ当事者の現状を発信したい。
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