何度言ったら… わが家の夏の小言トップ3〈お父ちゃんやってます!加瀬健太郎〉
今年のお盆も僕の実家のある大阪には帰らなかった。「オリンピックやるぐらいだから、実家に帰るぐらいいいだろ」とも思ったが、なんとなく気が引けて帰らなかった。
帰らなかったにもかかわらず、家の中で騒ぐ4人の子どもを見て妻が、「お盆でいとこが集まってる時のようにうるさい」と言った。確かに。
そんな、いつもドタバタうるさいわが家ですから、僕たち夫婦もいろいろと子どもに小言を言ったりします。そこで、わが家でこの夏、子どもにどんなことをよく注意したのか発表したいと思います。
この夏、子どもに一番多く言ったなと思うのは、「クーラー入れてるからドアしめて」です。何度言っても、何度言ってもドアは開いたまま。不思議です。聞こえているんでしょうか?
お次は第2位。「蚊が入るからドアしめて」です。赤ちゃんが蚊にかまれると、赤くぷくっと腫れるので、ちゃんと玄関のドアを閉めてほしいのですが、いつもきれいに開いています。おかげで子どもが外に出ていくたびに、玄関を見に行く癖がつきました。
そして最後は、第3位の「トイレ流して」です。いつも流れていません。妻が僕のことを疑ってくるので、ちゃんと流してもらいたいものです。
とかなんとか言ってたら、もうすっかり秋っぽくなってきた今日この頃。気がついたら、「暖房入れてるからドアしめて」って言っていると思います。
加瀬健太郎(かせ・けんたろう)
写真家。1974年、大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、ロンドンの専門学校で写真を学ぶ。現在は東京を拠点にフリーランスで活動。最新刊は「お父さん、まだだいじょうぶ?日記」(リトルモア)。このほか著書に「スンギ少年のダイエット日記」「お父さん、だいじょうぶ?日記」(同)「ぐうたらとけちとぷー」(偕成社)など。10歳、8歳、3歳、0歳の4兄弟の父。これまでの仕事や作品は公式サイトで紹介している。東京・吉祥寺の「Prism Lab.KICHIJOJI」で、加瀬さんの写真展を開催中。9月5日まで。
コメント