品川区、ふるさと納税で子ども食堂支援 6月4日に説明会と湯浅誠さんらの講演会

市川千晴 (2019年5月31日付 東京新聞朝刊)
 子ども食堂の運営を支援するため、ふるさと納税を活用し広く資金提供を募ろうと東京都品川区は、6月4日午後1時から3時まで、品川区西五反田の城南信用金庫本店四階講堂で、説明会を兼ねた講演会を開く。

湯浅誠さん

19カ所の子ども食堂対象 9月に募集開始、目標300万円

 9月から募集を始め、300万円を目標にしている。区内19カ所の子ども食堂に対し、食材購入費や、ひとり親家庭に食品を届ける費用に充てる。

 講師は「NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」の理事長でもある東京大学特任教授の湯浅誠さんと、同区で最初の子ども食堂「クロモンこども食堂」を開いた薄葉(うすば)聖子さん。湯浅さんが子どもの食の支援と企業貢献をテーマに講演した後に、薄葉さんが子ども食堂をめぐる現状と課題を報告する。

 このほか、ふるさと納税を活用したクラウドファンディング(GCF)に関する説明も行う。

薄葉聖子さん

区「地域の交流深める取り組み。賛同得られれば…」

 区内の食堂は、市民や企業、福祉団体などさまざまな分野で運営しており、今後も増加が続くという。

 区の担当者は「貧困解消の側面だけでなく、温かいご飯を一緒に食べながら、子どもと大人が地域の中で交流を深める取り組み。一人でも多くの企業や市民の賛同が頂ければ」と話す。

 定員100人、入場無料。申し込みは、区子ども家庭支援課=電03(5742)6385=へ。