さいたま市岩槻区に「療育センターひなぎく」2月1日オープン 市内3カ所目

藤原哲也 (2024年1月28日付 東京新聞朝刊)
 さいたま市は、肢体不自由や発達障害のある子どもを対象に、総合的な療育を行う診療所「療育センターひなぎく」を2月1日に岩槻区内に開設すると発表した。療育センターは市内3カ所目の設置で、地域偏在を解消して初診待ち期間の短縮を図るとしている。

2月1日に開設する「療育センターひなぎく」=さいたま市提供

初診待ち「57日」を短縮へ

 さいたま市によると、市内の療育センターは1983年開設の「ひまわり学園(西区)」、2007年開設の「療育センターさくら草(桜区)」の2カ所あるが、いずれも市の西部にあり、市東部の利用者にとっては通院などの負担が大きかった。また、利用者の増加で2022年度末の初診待ちは57日になっていて、ひなぎくの開設に伴って2025年度末に30日への短縮を目指している。

 設置場所は旧岩槻区保健センターの跡地で、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士などが常勤。診療科目は小児科、整形外科、リハビリテーション科で、作業療法や発達支援などの外来療育を行う。診療日は月曜から金曜で予約制となる。

 1月27日の定例会見で清水勇人市長は「不安を感じている家族に寄り添いながら、誰一人取り残すことのない健やかな成長の支援につなげたい」と話した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年1月28日