仕事は休めない、子どもはどこで過ごせば… 新型コロナウイルス、小中高の休校要請で不安と混乱
新型コロナウイルスの感染防止策として、安倍晋三首相が27日、突然全ての小中高校や特別支援学校への臨時休校を要請しました。保護者や学校現場には不安や混乱が広がっています。
「家にこもっていられるのは1週間が限界」
小学5年の長女(11)と3年の次女(9つ)、保育所に通う三女(6つ)がいる東京都世田谷区の会社員女性(34)は、全校の休校要請のニュースが流れると、母親仲間と連絡を取り合った。
長女と次女は留守番は慣れているというが「ずっと家にこもっていられるのは1週間が限界だと思う。1カ月以上は長い。低学年の子のお母さんは、仕事に行けないと悩んでいました」と話す。
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東京都板橋区のパート女性(40)は小学1年の長男の居場所がなくなるとし、「簡単には仕事を休めないし、休めてもその間の給料は保証されない」と戸惑いを隠さない。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され「子どもが遊べる場所も無く、どこで何をして過ごせばいいのか」と途方に暮れた。
学童「子ども密集、感染防止対策が大変」
夫婦共働きで、小学2年の長男を持つ品川区の男性会社員(36)は「長男を日中ずっと、一人で過ごさせるのは難しいのに。仕事を休めるよう調整したり、都内に住む両親に頼んだりするしかない」と話した。
放課後児童クラブ(学童保育)の職員も対応に不安を抱えている。東京都内の施設で働く女性(37)は「シフトを組み直し、出勤時間を2時間ほど早めて対応しなければならない。学校よりも狭い空間に学年が異なる子どもたちが密集するので、感染防止対策も大変」と話した。
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