〈中倉彰子さんの子育て日記〉3・いつもと違う夜
読者のみなさん、今年もどうぞよろしくお願い致します。
指し初めは勝ち負けなし
さて、将棋界の一年は「指し初め式」で始まります。日本女子プロ将棋協会(LPSA)では4日に行われました。
出席者全員が1つの将棋盤を囲み、順番に一手だけ指して、次の人にバトンタッチして、指し継いでいきます。初心者の方が盤の前に座ると、横から「この手がありますよ」とアドバイスすることも。全員が1手ずつ指し終えると終了です。
では、勝敗はどうなるのでしょうか…? 実は、決着をつけません。新年ですから(笑)。
お泊まり 親離れは寂し
この間、長女のマイが「明日、バアバの家に泊まる!」と言いだしました。すると、最近、お姉ちゃんのまねばかりしている次女もすぐに反応し、「マキも泊まる!」。
バアバとは、近所に住む伯母のこと。マイは何度か泊まっていますが、マキは以前に一度挑戦するも、途中で「ママ~」と泣いて帰ってきました。「本当に大丈夫?」と聞くと、「泣かないもん!」とマキ。伯母と相談し、再チャレンジさせることになりました。
夜8時ごろ、伯母から「お風呂終わってテレビ見てる。歯磨きをどのタイミングでするか考え中」とメールが来ました。
今度は大丈夫かも。一方、こちらは主人が対局で家におらず、1歳のシンと2人きり。普段の夜なら「パジャマ着て!」「歯を磨いてー!」と慌ただしいけれど、あれ? なんだかすごく静か。いつもは、ママが構ってくれないからと「うー!」と大声で訴えるシンも不思議な顔です。
毎日、子育てに追われていると、「自分の時間がない」と焦る事もあるけれど、子どもの世話を焼きながらバタバタと過ごすのも、本当は楽しい時間なのかもしれません。
次の日、2人はちょっと誇らしげに「お泊まり楽しかったよ~」と帰ってきました。これからどんどん成長して、どんどん親離れをしていくんだろうな。ちょっと寂しい気持ちになりました。
子ども語録
「おうちに帰ったら、はなたれこぞう、聴く!」とマキ。「もしかして『北風小僧の寒太郎』のこと?」と尋ねると、「そう、それ!」。ずいぶん寒そうな小僧さんね。(プロ棋士)