インフル学級閉鎖、シングルファーザーはどう乗り切る?〈清水健さんの子育て日記〉59

(2024年2月28日付 東京新聞朝刊)
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息子の進む先、一番近くで見守りながら、親子ふたりで進んでいきたい!

清水健さんの子育て日記

学校は5連休、でも仕事が… 

 僕が「今日は学校、どうだった?」と聞くと、笑顔で「楽しかった!」と一言、息子が答える。「もっと詳しく教えてよ!(笑)」と僕がまた息子に聞き返す、親子の「日常」の会話。その中で、体調をくずしてお休みしているお友達が多かったことを知る。

 知り合いの小児科の先生からも「インフルエンザがはやってしまっているよ」と聞いていた。「もしかしたら?」と思っていたら、次の日、息子は元気に登校したけれど、仕事中のお昼前に学校から「欠席者が多いことから緊急下校とすることにしました」との連絡メールが入る。

 覚悟はしていた。でも「えっ、どうしよう」。ばあちゃんに急いで連絡。うちは何とかなりそう。夕方には翌日から学級閉鎖の連絡。ちょうど連休と重なり、5連休になる。携帯のカレンダーを何度、確認しても、当たり前だけど、変わらないスケジュール。どうにかなるのか? そう思った保護者の皆さまもきっと多いんだろうなと思う。でも、こればかりは仕方がない。誰も悪くなんてないですもんね。

 わが息子は元気いっぱい。夜の予定がない日は、朝4時に起きてやるべきことをやり、なるべく早く家に帰るようにはしたけれど、どうしても、ばあちゃんと姉家族に頼る時間が増える。「ごめん!」の言葉にも、当たり前のように何も言わず、そばにいてくれる家族に感謝しかない。

笑顔で支え合って迎える命日 

 シングルファーザー仲間や、同じ子育て世代の友達も、仕事をリモートに切り替えてもらったり、子どもたちに頑張ってもらったりと、みんな大変。こんなときだけど、子どものことであたふたできる。親だな!と感じる自分もいます。

 学校で走り回り、勉強もして(?)ヘトヘトになって、僕の帰りを待ってくれている日常の息子の姿がかえってきました。みんなが元気になってよかった!

 2月は妻の命日でした。寂しくなくはない。大変ではないことはない。でも、家族、親戚、みんなが集まり、笑いあって過ごせました。でも、やっぱり一番近くにいてほしい人は、写真の中だけの笑顔。「こっち」と言わなくてはいけないのが悔しいけれど、こっちはみんな元気です。

 僕たちは2人だけの親子。でも、こんなにもたくさんの家族がいてくれる。妻の好きだったガーベラがキレイに写真の前で咲いています。

 つらいこともあるし悔しいことだってあるけれど、みんなが健康でありますように。健康でいましょうね!

清水健(しみず・けん)

 フリーアナウンサー。9歳の長男誕生後に妻を乳がんで亡くし、シングルファーザーに。

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  • 南初子 says:

    清水さん、お疲れ様です。息子さんの成長にはびっくりしました。奈緒さんがいなくても息子さんが奈緒さんの代わりをしているようにも見えます。本当に素晴らしい親子だと思います。シングルファザーで本当に大変だと思いますが素敵な家族に恵まれ幸せだと思います💕

    本当にインフルエンザはやっているので気をつけて仕事頑張つてくださいね。いつも応援しています🍀

    南初子 女性 70代以上

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